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康二side
あれから5時間。和也は泣き疲れて寝てまった。
そろそろオペも終わる頃か…なんて思っとったら
”手術中”のランプが消えた
自動ドアが開いた
丈)…大吾!
「大吾…!かず、大吾出てきたよ」ユサユサ
和也)ん…だいちゃ…?
…大吾!
医師)とりあえず一命は取り留めました。ですが思ったより傷が深くて…もう1人の刺された男性よりも深かったようです。
「そうですか…ありがとうございました」
「かず、丈。大吾のお部屋行こか」
丈和)うん…
ーしばらくしてー
ガラガラッ
「びっくりした!なんや、正門か」
正門)ごめ…事情聴取で時間取られた…
多分またみんなにも来ると思うわ
大吾っ…?大吾は大丈夫なん?
「うん、とりあえずは大丈夫ってさ」
正門)ごめん…俺が不安そうな顔したらあかんよな笑
「そら不安にもなるよな。な!丈も和も」
丈)…
和也)ぇ…?
さっきからずっとキョロキョロしとる2人…と今来た1人もか笑
「大吾が刺されたってだけで不安なんに、見慣れん管口の中に入れられて、機械の音も目立つ。俺やって不安やもん笑」
「今日はここにみんなで泊まってもええって言われたから。」
丈)…わかった。
和也)ん…
正門)え…それって…俺はちゃうよな?
「何言うてんのさ。お前も含まれてるわあほ」
正門)え!?俺なんかが泊まってもええの?
「大吾の信頼する先生なんやから。ええよ」
和也)まじで?!やったー!正門先生とお泊まりや〜!!
丈)良かったな笑
(飛んで)
ー4日後ー
結局1日泊まって3人は帰らせた。俺は相変わらず泊まり続けてる
AM7:28
…!モニターの波形変わった
これ今目ぇ覚めるわ
その時、大吾の手が一瞬動いた。
「…大吾?分かる?」
大吾の目がゆっくりと開いた
2回ほど瞬きをして、完全に目が開いた。
「大吾?分かる?」
「それ、取るな」
そう言って俺は挿管されているチューブを指さした
大吾)っけほっけほっ…
「大丈夫やよ。」
そう言って大吾の背中をさすろうとした
でも、大吾の体はカタカタと震え始めた
「どしたん?寒いか?」
はっ…はっ…と短く浅い過呼吸のような息が聞こえてきた
大吾の瞳はまた揺れだし、焦点が合わなくなった
大吾)…ぃて…….はっ、はっ…
「どうした?思い出してまったか?」
大吾)…んとぃて……!
こんとぃて……
“来んといて”
大吾は確かにそう言った。
その直後、暴れだして、床に落ちた。
大吾)ぃゃや!!こんといてっ!
点滴の針も抜けてしもて、血が飛び散った。
「大吾!大丈夫よ!」
大吾)ゃめろっ!…っくんなっ!!
いやっ!くるなっ!!
「大吾!落ち着いて、な?」
そう言って大吾を落ち着かせようと安易に体に触れた俺が馬鹿やった。感覚過敏があるのを忘れて。
大吾)ぅわぁあああ!!!!さわんなっ!!!!!
いやゃっ!!
…あ”っ…?!
苦しそうな声を出し、大吾は耳を抑えながら床に蹲った。
自分の声が響いたんかな、いや俺の声やんな……
…今はそれどころじゃない
ナースコールを押す
『応援お願いします!抑制剤とバンド持ってきて!』
大吾)ぅ”っ…..あ…っ”…
「大吾!ベットに座ろうね!楽になるからな」
大吾の顔の前に行き、目を合わせながら話しかけて落ち着かせる。
大吾は目を合わせたら落ち着きやすくなる。
…今はしょうがない。大吾の肩を支えながらベットにどうにか座らせられた。
とはいえ、大吾のパニックは収まったわけじゃない
まだ息は浅く小刻みの過呼吸、そこに感覚過敏の症状まで重なっとる。早く抑制しないと可哀想やから。
持ってきました!!
心の中で大吾に謝りながら、3人がかりで横たわらせて、抑制剤を入れ、手首と足首に抑制バンドを付けた。
大吾にとっては、触られたりすることが大の苦手やのに、3人に一気に触られて、点滴の針をまた付けられて、手足にバンドを付けられる。
俺やったらたまったもんじゃないわ…
ごめんなぁ………大吾