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クラウド様に抱き上げられたまま、ついにその「聖域」へと足を踏み入れた。
扉が背後で重厚な音を立てて閉まった矢先、周囲はしんと静まり返り、濃密な沈黙が支配する。
部屋の隅で灯された柔らかなランプの光だけが
部屋の中央に鎮座する大きなベッドの、真っ白なシーツを優しく照らし出していた。
おろおろと視線を彷徨わせる暇もなく、私はふわりとベッドの上に下ろされた。
上質なシーツが吸い付くように私の体を受け止める。
その柔らかな感触とは対照的に、目の前で無造歩に上着を脱ぎ捨て
シャツのボタンを外していくクラウド様の姿に、私の心臓はこれまでにないほど激しく警鐘を鳴らした。
次の瞬間、ギシッとスプリングが音を立ててベッドが沈み、クラウド様が私に覆い被さるようにして視界を塞いだ。
逃げ道など、どこにもない。
彼の瞳に宿る熱い視線が私の瞳に絡みつき、抗うことすら許されないほどの重圧を感じた。
「クラウド、様……待っ」
反射的に言葉を紡ごうとしたけれど、それを最後まで言わせるつもりはないようだった。
遮るようにして、クラウド様の唇が私の唇に重なった。
最初は、熱を確かめるような短い口づけ。
けれど、一度離れた瞬間にクラウド様の低く、枯れたような声が鼓膜を震わせた。
「……もう、我慢できない」
宣言のようなその言葉と共に、再び口付けられた。
今度は先ほどよりも深く、そして容赦なく。
舌が強引に割り込み、絡み合い、激しいディープキスへと変わっていく。
私にとって、それは初めて味わう未知の感触だった。
頭の中が真っ白になり、何も分からぬまま、ただされるがままに翻弄される。
鼻呼吸さえままならず、息継ぎのタイミングすら掴めない。
肺が苦しさに悲鳴を上げ、視界の端には、じわりと涙が滲んだ。
でも……恥ずかしいはずなのに。
確かに、気持ちよかった。
意識が遠のきそうな快楽の波の中で
クラウド様にこれほどまでに激しく求められているという事実が、狂おしいほどに私を昂ぶらせる。
熱くなった頬はさらに火照り
いつの間にか抵抗する力は指先から抜け落ち、私の顔は快感に抗えずにとろけていった。
お互いに熱く、乱れた吐息を零し合いながらクラウド様が耳元で甘く囁いた。
「エリシア……愛してる」
その告白と共に、再びキスが降ってくる。
あんなに抱いていた恐怖や不安は、いつの間にかどこかへ消えていた。
私は不慣れながらも、震える舌をそっと差し出してクラウド様を受け入れる。
舌先が触れ合い、絡み合うたびに、私たちの体は磁石のように強く、深く抱き合った。
少ししてから、クラウド様の唇が私の唇から離れ、熱を持ったまま首筋へと移った。
柔らかな肌を優しく吸い込み、逃げられないようにと印を刻み込んでいく。
耳元、鎖骨、肩──。
鏡を見なければ自分では気づけない「自分だけが見える場所」に、次々と鮮やかな赤い跡を付けていくクラウド様。
「……君の肌は、隅々まで僕のものだよ」
その支配的な響きを含んだ言葉に、私の体はゾクゾクと震え上がった。
着崩されたドレスはあっという間に脱がされ、私は下着姿で彼の前に晒されることになった。
クラウド様の大きくて、少しだけ節くれだった指先が、私の脇、首、耳、背中、腰、太もも、手足……
そして、恥ずかしくて直視できない鼠径部までも、隈なく撫で回していく。
触れられるたびに、キスを落とされるたびに
愛撫に晒された体はびくんと跳ね、呼吸は乱れに乱れた。
やがて、薄い布地の中にクラウド様の暖かくて大きな手が侵入してくる。
胸を包み込まれ、柔らかく揉み解される感触に、自分でも驚くほど甘い吐息が漏れた。
「……やわらかくて、可愛い。エリシアはどこもかしこも、本当に綺麗な色だね」
陶酔したような声で言いながら、クラウド様は私の胸の先端を指先で摘まみ、愛おしそうにじっと凝視した。
羞恥心で顔を真っ赤にしながら、私は必死に抗う言葉を紡ごうとする。
「そんなっ、とこ……やっ……ん…っ」
けれど、紡いだはずの声はすぐに熱に溶け、無防備な甘い喘ぎへと変わってしまう。
されるがままで、息も絶え絶えの状態。
優しく胸を揉まれ、下着が外されると
いつの間にか熱を持って固くなっていた乳首に、クラウド様の指が触れた。
「こんなに硬くして……。気持ちいいんだね」
指先で優しく挟まれたかと思えば、指の腹でぐりぐりと執拗に撫で回される。
続けて、熱い口内に含まれ、いやらしく舐め上げられ、何度もキスを落とされる。
私は自身の声が漏れるのを必死に抑えようとしたけれど、到底無理だった。
恥ずかしさと、突き上げるような気持ちよさから腰がガクガクと震え、堪えきれずに涙がこぼれ落ちる。
クラウド様はその涙を、指先で慈しむように優しく拭った。
「……恥ずかしがらないで、もっと君の声を聞かせて」
「で、でも……っ、変に、なっちゃいそうで……」
「……こんなにも可愛いのにね。恥ずかしいって言うなら……もっと、素直にさせてる必要がありそうだ」
そう言うと、クラウド様は私の右手の指を恋人繋ぎで強く絡めた。
そして、もう片方の手が、私のパンツの中へと無慈悲に侵入してくる。
「ひぁ……っ! 待っ、や──」
私の小さな、形ばかりの抗議に、クラウド様はどこまでも優しく微笑んだ。
「……大丈夫だよ、優しくするから。僕に身を委ねて──?」
その神々しいまでの微笑みと眼差しに、私は圧倒されながらも、緊張に震える体で小さく頷いた。
その刹那、私の最奥へと指が挿し入れられた。
最初こそ、今までに感じたことのない異物感に身を固くし
恋人繋ぎされたクラウド様の手を壊れ物のように握りしめて震えていた、けれど
クラウド様が、私が怖がらないように
絶え間なく優しい愛の言葉をかけてくれるうちに、私の体は次第にリラックスしていった。
徐々に、疼くような快感が波のように押し寄せ、体は芯から熱くなり、とろとろに溶け始める。
指の出し入れが始まると、私はもう喘ぎ声を抑えることなどできなかった。
「ぁん、んっ…!んぅ、はぁ…っ♡」
再び濃厚なキスで唇を塞がれる。
離れることなく、今度は指が二本に増え……
そして、三本目を追加し始めたところで、私の体は限界を迎えた。
頭の中が真っ白になり、全身に電気が走ったような衝撃と共に、ピュッ──と。
何かが出てしまった、今まで経験したことのない奇妙な開放感と脱力感。
私は未だに火照ってガクガクと震える体で、消え入りそうな声で呟いた。
「……な、なんか出て……わ、わたし……おもらし、しちゃ、ったん、です…か……っ?」
不安でたまらず、涙目で問いかける私に
クラウド様は聖母のような慈愛に満ちた微笑みを浮かべて首を振った。
「ふふ……違うよ。これは、君の可愛い愛液だよ。今の感覚を『イく』って言うんだよ。覚えておいて、エリシア」
そう言って、彼は私のお股ごと、シーツに飛び散った飛沫や肌に付着した白濁液を、愛おしそうに直接舐め取ったのだ。
「っ……!」
喘ぎも体の震えも止まらない中
「き、汚いですから……っ、んぅっ……あっ♡」
震える私の様子を見て、クラウド様の目がさらに暗い熱を帯びた。
───その、瞬間だった。
私の瞼が、鉛のように重くなった。
今までに経験したことのない激しすぎる快楽と、愛されているという究極の安心感
そして長時間の逃走劇からくる疲労──。
それらすべてが混ざり合い、初めての経験にキャパシティを超えてしまった私は
クラウド様の腕の中で、静かに深い眠りへと落ちていった。