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みけみけ
僕と雪乃
他人から見て、結婚していたり恋人に見えたりするんじゃないだろうか。 あ、お察しの通りこれをわざわざ通告するって事は、以上の関係ではない。って訳。
…で実際の関係はどうなのって話しだよね?
少し惚気になるかな。でもきっかけは言わなきゃね。言っておいたらよくわかるかなって。
僕が通信制に中学で入りたての時だった。僕は対人恐怖症だった。わかりやすくするなら人から逃げるような。でも逃げたいのに逃げられない。そんな環境下でこれをその後も引きずって持って帰ってきた。
…そんな時、いつのまにか能力を手にして北部拠点にも入った僕は、ある願いを花菜から聞いた。
生徒会のお願いだから少しガクブルで。
(あれ、なんか悪いことした?)
って思ってね。
で、願いがこれ。
「相澤しゃん…助けてぇ…」
「えっ、勿論ですが…」
「あぁ、ありがとうっ!」
「もし良ければ今度…豪雪地帯にいって鐙谷さんって人にこの手紙を…」
「わかりました。」
僕は船のチケット、手紙を持って船に乗り込んだ。だが、この時僕は重大な忘れ物をした。それは代えの包帯。そして傘。
この時12月という冬全盛期である。もう気づいた瞬間に死を覚悟したよ。うわぁって声が出た。
寒い中、雪かきをする人々がホワイトアウトに包まれていたのを見ながら鐙谷さんとやらの家に直行。雪や凍った道路に足を取られ、滑らされ、転倒して。 もう体があざだらけ。あーやっちまった。
玄関を叩いて出てきたのはもちろん鐙谷さん。
「北部の相澤です。花菜さんからお手紙を預かっております、」
定番の敬語を喋って渡すと、鐙谷さんは目を輝かせて手紙を見ていた。
「ありがとう」
少しゆっくりな口調で僕の目を見た鐙谷さん。
その時僕は驚愕した。というのもずっと下を見ていて顔を見ていなかったのだ。
鐙谷さんの目は両目とも綺麗な藍色だった。小さく息を出してしまった。
力を持ってる人はみんな片目がいろんな色になる。僕だってそう。でも両目だった事例はない。
その時胸が少しドキっと鳴ったんだ。一回だけ、でも大きく。凄くときめいた。吸い込まれたような。
「…君…大丈夫?」
「っは」
目を覚ましたかのように僕は息を吐いた。雪がゆっくり、優しいふわふわと降っていた世界が終わって横振りに戻っていた。
「ねぇ、あざだらけ。
今夜ホテル取ってる?」
「取ってません」
「上がって」
こうして一目惚れ初日にターゲットの家に入ることができた。
「よくこの装備でここまで来れたね」
そうだ。自分はマフラーすらしてないじゃないか。いつのまにか体は冷え切っていた。
包帯を変えなければ
「…その、包帯は〜…ぁ?」
「左腕すごい傷。可哀想。」
いつの間に。
ふふふ
今日は面白い子が来た。
マフラーも無い。防寒要素はほぼなし。
親友からの手紙を眺めながら、前から聞かれた。
「その、包帯はー」
その隙を私は見逃さず、気になっていた傷を確認した。私はなんでも凍らせられる!もちろん視界や脳も、凍ったように留まらせることができる。
凍らせた状態を解除してあげた。
思わず口にした!
「左腕すごい傷。可哀想
ん?どうしたの?」
上目遣いをすると彼はまた私をじっと見た。
「本当面白い子」
「え…?っえ!?」
「ねぇ、いたい?
痛いでしょ?分かってるよ。」
やさしい
…
何が起こった。
いや、さっぱりわからない。気がついたら鐙谷さんが包帯を脱がしてなんか言ってる。しかも面白い子扱いされてる。俗に言うおもしれー女って奴なのか?
痛いか問う彼女の返事に僕はYESをだした。
「ちょっとじっとしてて」
「…?」
左腕が冷える感覚。
…痛みが引いていく。
「…ふふ、どう?」
「い…」
「痛く無い…!」
一時的だろう。でも痛く無いというだけで嬉しい!最高だ!
毎日毎日、いつも痛くてたまらなかったのに!
「私は色んなものを凍らせられる。
君の痛覚を凍らせて、痛く無いようにしたの」
すごい!
鐙谷さんはすごい人なんだ!
この時精一杯左腕にくっつく彼女に僕は
一目惚れを自覚した。
それがずっと前の話。
あの後彼女は言った。
「花菜ちゃんには、手紙の届け役は陽太くんねって言っておいて。」
ゔっ…胸を打たれた。
コンコン…
「雪乃さーん!手紙がまた来ましたよ!」
奥からシチューのいい匂い。暖かい家庭の味なんだろうなぁ…雪乃さんのクリームシチュー甘くて美味しいんだよねぇ…
あまり出てこないので家に入った。階段を登って雪乃さんの部屋に入る。
「雪乃さーん…?」
「!?」
「雪乃さん…子供いたの?」
「親戚に押し付けられちゃった。」
「えぇっ!?」
雪乃さんは今日もその子と過ごしているらしいです。
いつかあなたに告白したい。