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主🪼「昨日まで熱でダウンしてました。学校行くと机にプリント溜まっているっていうね、」
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それぞれが幸せになるために、俺たちは別れをしなければいけなかった
それが事実
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🍵視点
あれから月日が経った
俺は進路を変えずに、猛勉強に励んで、受験を終えた。
今日はその合格発表日。
ただ“1人”
電車に揺られていた
みこちゃんがいなくなってからの通学も常に1人だった。
慣れたかと言われるとそうでもない
隣がいつまでも寂しいのは変わらない
でも、途中までは、いるまくんとなつくんがいる。
大学生になれたとしたら、きっとまた1人通学なのだろう
4人で出かけた
49日も迎えた。
それで俺の心の穴は塞がったわけではない
だけど、今となってはいい思い出だ、
そうして俺は、思い出に馳せながら、目的地に着いて停まった電車を後にした。
***
合格発表
ただ沢山ある番号を目で追い続けた
私立で少し難易度が高いこの学校では、成績が良くても難しい事。
我ながら挑戦はしたと思う
🍵🎼 「!」
自分の番号を見つける
合格という言葉が脳裏をよぎった。
落ちてしまって泣いている人
受かって喜んでいる人
受かると思わなくて口を押さえて唖然としている人。
付き添いで来た親が泣いている人もいたが、
俺は1人、未知の生物でも見つけたかのように、目を輝かせて、自分の番号を見つめた
それと同時に、グループラインに合格を知らせた
今まで既読は5ついていたが、今は3しか付かない。
それでも、5人とも見てくれてるよね?
「おめでとう」や「お疲れ様、」などの返信を見つめ、4人での生活が終わる事を悟る
***
🌸🎼 「…せめて、すちの受験終わったらとか、その辺…」
***
🍵🎼 「…終わっちゃったなぁ…受験(ポロッ」
***
📢視点
少し寒さが和らぐこの時期、
俺たちの視線はスマホの画面だった
🌸🎼 「…すち受かってよかったね。」
📢🎼 「…そうだな、」
🌸🎼 「…終わったね、受験」
🍍🎼 「…(頷」
📢🎼 「…」
🌸🎼 「そろそろ行くね」
🍍🎼 「ッ…(ポロッ」
🌸🎼 「…じゃ、2人とも。バイバイ」
そう言って、らんは別れを切り出してきた
なつは耐えきれなくなって、泣き出した
俺も例外ではなかった
涙を少し堪え、上を向く
らんが部屋を出て行った少し後に、俺も後を追った。
***
📢🎼 「ッ、らん!」
🌸🎼 「…ぁ、見送りしてくれるの?」
📢🎼 「ッ、うん、あとそれと、」
俺は、最後に全てをぶつける。
📢🎼 「…俺、こさめと出会えて、らんに出会えて…なつにまた会えて、すちとみことみたいに、家族みたいに暮らせる人も…出来て…」
📢🎼 「すごく…幸せだった。」
📢🎼 「らんにこさめ任せて良かった…学生時代少しでも一緒にいれて良かった。」
📢🎼 「らんと暮らしてて良かった…」
📢🎼「すごい人だなって…今でも思ってる…」
…全部事実だ。
今、俺が心から思っていること。
📢🎼「…こさめのこと、ちゃんと迎えにいけよ…」
あれ、…またカッコつけてる…
気づけば、涙が頬を伝っていた
🌸🎼 「…泣かないの〜、(微笑」
📢🎼「あ…(ポロポロ」
それに気づいたらんは、また優しい笑みを浮かべる
そうか…幸せだったんだな…俺
📢🎼「…ッ…やっぱり…死ん”でほしくな”いよぉ…(ボロボロ」
あーあ…最後くらいカッコつけれると思ってたのに…
途端に、頬を伝う程度の涙は、床に溢れ出す
🌸🎼 「…(笑」
🌸🎼 「俺も、みんなと出会えて良かったよ…みんな大好き。」
🌸🎼 「ずっとそばにいるから大丈夫」
🌸🎼 「見えなくても見守ってるから」
🌸🎼 「こさめのことは任せて。」
🌸🎼 「絶対こさめとまた会いに来るから。それまで死なないでよ?(笑」
📢🎼 「…ッ…(笑」
📢🎼 「お前も…俺が死ぬ前に会いに来いよ?(笑」
…らんも、俺も、最後だけは笑えてよかったと思う。
🌸🎼 「うん、任せて。俺優秀だから大丈夫だよ」
📢🎼 「頼んだからな…(ポロッ」
🌸🎼 「…じゃあ、元気でね」
🌸🎼 「またね、」
それが、俺が聞いた最後の言葉だった