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あお 頭痛
朝から青は少し様子がおかしかった。
青
「……。」
いつもなら真っ先にみんなのところへ行く青が、今日はソファに座ったまま動かない。
赤「青ちゃん、おはよ!」
青「あ、おはよう赤くん。」
笑顔を作る。
でも、その笑顔はどこかぎこちなかった。
黄は青の隣へ座る。
黄「青ちゃん、眠そうだね。」
青「昨日ちょっと寝るの遅くて。」
本当は違った。
朝から頭がズキズキと痛む。
(大丈夫……。)
(これくらいなら我慢できる。)
青はそう言い聞かせて立ち上がった。
⸻
収録が始まる。
赤の話に笑う。
黄とゲームをする。
橙とふざけ合う。
紫と話す。
桃の隣で笑う。
でも、照明がつくたびに頭の痛みが強くなる。
青
(いたい……。)
思わずこめかみに手を当てる。
桃はその様子を見逃さなかった。
桃「青。」
青「ん?」
桃「頭。」
青は苦笑いする。
青「え?」
桃「痛いだろ。」
青「そんなことないよ!」
桃は何も言わなかった。
ただ、青を見つめていた。
⸻
収録は続く。
青は笑おうとする。
でも笑うたびに頭へ響く。
ズキッ。
青
「……っ。」
小さく息をのむ。
紫はその音を聞き逃さなかった。
紫「青ちゃん。」
青「ん?」
紫「さっきから何回も顔しかめてる。」
青「気のせいだよ。」
橙「俺も見た。」
黄「青ちゃん、休憩しよう?」
青は首を横に振る。
青「あと少しだから。」
赤「青ちゃん。」
青「?」
赤「無理してる顔してる。」
青は何も答えられなかった。
⸻
その直後だった。
ズキン──。
今までで一番強い痛みが走る。
青
「……っ!」
思わず目を閉じ、その場にしゃがみこんでしまう。
赤「青ちゃん!」
黄「青ちゃん、大丈夫!?」
橙「座ってて!」
紫「照明消してください!」
スタッフもすぐに動き、部屋の照明が少し落とされた。
桃は青の隣へしゃがむ。
桃「青。」
青は目を閉じたまま、小さく答える。
青「……ごめん。」
桃「謝るな。」
青「でも……収録……。」
桃「今は収録より、お前だ。」
その言葉を聞いて、青の目には涙が浮かんだ。
青「……ごめん。」
赤「だから謝らなくていいって!」
黄「青ちゃん、今日は休もう。」
橙「俺たちがいるから。」
紫「一人で我慢しない。」
青はみんなの顔を見て、小さく笑う。
青「……ありがとう。」
桃は青の肩をそっと支えながら立ち上がる。
桃「行くぞ。」
青「……うん、桃くん。」
青は5人に囲まれながら、ゆっくり休憩室へ向かった。
コメント
1件
うわ、めっちゃリアル……“ちょっとくらいなら平気”って無理しちゃうの、わかるなあ。青の“ずきっ”に合わせて読んでるこっちまで顔をしかめちゃった。メンバーが一人ずつ気づいて声をかける流れも自然で、「みんながいるから」って橙のセリフにじんときたよ。桃の“謝るな”も“今は収録よりお前だ”も、信頼がにじんでて好き。頭痛の描写が細かいから、読んでるこっちに痛さが伝染した(笑)。