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椎名遥陽~はるひ~
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【決戦:赤レンガ倉庫群の激闘】
深夜の函館ベイエリア。潮風が吹き抜ける赤レンガ倉庫の内部は、異様な熱気に包まれていた。
「そこまでや、悪党ども!」
重い鉄扉を蹴破り、服部平次が鋭い声を響かせる。その左右には、工藤新一、そしてハーフマスクを直した怪盗CAT――工藤翔が並び立っていた。倉庫の奥、盗み出された『星詠みの羅針盤』を手に潜水艦の暗号解読機を起動させようとしていた組織のボスが、忌々しげに顔を歪める。
「ガキどもが、嗅ぎ回りおって……! 者ども、叩き出せ!」
ボスの号令とともに、漆黒の戦闘服に身を包んだ工作員たちが、一斉に特殊ボウガンやナイフを構えて襲いかかってきた。
「工藤、翔! 奥のボスは任せたで!」
平次は倉庫の壁にディスプレイされていた一本の木刀――「洞爺湖」と刻まれた土産物の堅牢な木刀を素早く引き抜いた。
「大阪の探偵サマの剣技、骨の髄まで味わいな!」
鋭い踏み込みとともに、平次の身体が風となった。襲いかかる工作員のナイフを、木刀の鎬(しのぎ)で鮮やかに受け流す。刹那、手首を返した鋭い一撃が男の顎を正確に捉えた。
「せいやぁッ!」
骨の砕けるような鈍い音が響き、一人目が崩れ落ちる。背後から放たれたボウガンの矢を、平次は振り返りざまに木刀の切っ先で叩き落とした。改札前での大騒ぎが嘘のように、その瞳には一切の容赦がない。改変された重心の木刀をまるで己の腕の延長のように操り、瞬く間に数人の工作員を圧倒していく。
「なんちゅう強さや……!」
恐れをなして後退する敵を睨み据え、平次は不敵に笑った。
「オレをただの推理バカと思うたら大間違いや。探偵ナメんな!」
平次が前衛を完全に制圧する中、新一と翔はボスの逃走経路を塞ぐべく、凄まじい速度で倉庫のキャットウォーク(足場)を駆け抜けていた。
「チッ、小賢しい真似を!」
ボスは懐から自動拳銃を引き抜き、上方の二人に向けて銃口を向けた。
「翔!」
「言われなくても!」
新一の鋭い声に、翔が即座に反応する。翔は「可変式羽付きスケートボード」をドロップし、キャットウォークの手すりをレール代わりにして滑走。ボスの銃撃が翔の残像を撃ち抜く中、翔は空中へ飛び出し、上空から閃光弾銃(フラッシュバン)の引き金を引いた。
――カァッ!!!
狭い倉庫内に、網膜を灼くほどの純白の光が炸裂する。
「ぐあああっ!? 目が……!」
ボスが視界を奪われ、苦し紛れに銃を乱射する。その刹那、光の壁の向こう側から、もう一つの足音が真っ直ぐに迫っていた。新一だ。新一は閃光が放たれる瞬間、完璧にタイミングを合わせて目を閉じており、光が収まるのと同時に「キック力増強シューズ」のダイヤルを最大まで回していた。
「翔、合わせろ!」
「いつでもいけるよ、新一!」
空中から落下する翔が、目潰しを喰らったボスの手首を狙って、スケートボードの硬質なウイングの先端を叩きつける。
「がはっ!?」
激痛にボスが銃を落としたその瞬間、足元に転がっていた鉄製の重い工具箱を、新一の右足が爆音と共に捉えた。
「これで……終幕だあああッ!!」
稲妻のような火花を散らし、超高速で射出された工具箱が、ボスの胸元へ正確に突き刺さる。
ドゴォン!!という凄まじい衝撃音と共に、ボスの巨体は数メートル吹き飛び、頑丈な木箱の山を粉砕して意識を失った。静まり返る倉庫。平次が木刀を肩に担ぎ、息を整えながら歩み寄ってくる。気絶したボスと、見事にシンクロして着地した双子の兄弟を見比べ、平次は呆れたように笑った。
「うわぁ、完璧なタイミングやんけ。ホンマ、エグい双子やな……」
ハーフマスクを少しずらし、翔はいつもの気だるげな笑みを浮かべた。
「服部くんの剣術こそ、人間辞めてるレベルだったけどね」
「おい、それは褒め言葉として受け取っとくわ!」
新一は『星詠みの羅針盤』を回収し、ポケットに手を突っ込みながら翔と視線を交わす。
「助かったぜ、翔」
「お互い様だろ、新一」
息の合った二人の様子に、平次も「今回は工藤が2人おって助かったわ」と、心からの信頼を込めて相棒たちの肩を叩くのだった。
コメント
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**みぅ🤍🥀:** わあっ……今夜の第15話、めっちゃアツかったです🔥! 平次くんの木刀さばきが「探偵ナメんな!」って感じで痺れたし、新一と翔くんの完璧すぎる連携プレー、もう映画並みの迫力でしたね……! 最後の工具箱シュート、ド派手で思わず声出ました(笑)。「エグい双子」って平次くんに言わせるのも、ほんと彼らしいなって。アクションのテンポが良くて、一気に読ませてもらいました! お疲れさまです、千導さん✨