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「「え……」」

人がいる。今やっと気づいた。今回の仕事相手だろうか。そう思った途端に私は失礼なことをしてしまったのではないかと血の気が引く。

すると、彼の顔が凄く驚いているのに気づいた。と、同時に彼が物を落としてしまっていることも。

「だ、大丈夫ですか!?」

「…え………あぁ、はい、すみません。」

彼は自分の落としたものを拾い始めた。私も拾おうと思ったが、、そもそも落とした量が少なかったので私の出る幕はなかった。

「すみません、気づかなくて。」

「あ、いえ、大丈夫です。白川 さくさん、で良いですか?」

「はい!えっと〇〇さんですよね?これからしばらくよろしくお願いします!」

「よろしくお願いします。白川さんの先輩から、すぐに物事を覚える、一生懸命な人だと聴いてました。」

先輩(仮)、そんなことを言ってくれてたんだ。嬉しいな。

そして、私は同時に違和感と安心感、懐かしさを覚える。それはさっきの曲からじゃない。この人からだ。この人の顔やスタイル…なによりも一番覚えがあるのは声だ。

そして、私はそれがなんなのかがわかる。でも勘違いの確率が高い。だってこんな偶然ほぼありえないのだから。

「白川さん……?」

心配そうな顔で、彼は私を見ていた。

「あ、すみません。…大丈夫です。」

今、私はどんな顔をしていただろうか?無理に笑ったからわからない。失礼ではなかったか。



初対面の人、というか、クリエイターにこれを言うかどうかすごく迷ったけど、私は言ってみることにした。











「凄く、懐かしい気持ちになったんです。声と容姿…、曲が……。」















すると、彼は、先程よりも驚いた顔になった。

でもそれは一瞬のことで、次の瞬間には


















「やっぱりいつかはバレちゃうか……。」


と、苦笑いした。






やっぱり、勘違いじゃない。







彼は、











「stpr」の「るぅ💛」だった人だ。

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