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私
の名前はルミエール=ルーミーエル。
私の家はとても貧乏だけれど、両親はとても優しい人たちだったわ。
私が生まれて間もない頃、父が母の実家の借金のために奴隷商に売られそうになった時も、母は父を助けてくれたらしいわ。
だけど父はそれからずっと苦しんでいて、いつも暗い顔をしていた。
ある日、私は父の様子がおかしいことに気がついたの。
朝起きてから夜眠るまで、ずっと泣いていたのだ。
それはもう、見ている方が辛くなるくらいに号泣してた。
どうしてお父さんはあんなにも泣くのかしら? きっと悲しいことがあったに違いないわ! 私はなんとか理由を聞き出そうとしたけど、父は決して話してくれなかった。
私が生まれた頃には既に、母は身籠っていたそうだ。
おそらくはそのことが原因なんだと思う。
私のことを恨んでいるんだろうなぁ。
ごめんね、お母さん。
私はあなたのことをよく知らないのです。
だから、これから知っていきたいと思います。
愛されようと努力することなんてしないわ。
誰かを愛することだってできないんだから。
私が欲しいものはただひとつ、自由だけよ。
他人に対する敬意とか友情だとかを、私は信じない。
あなたたちは私を利用しようとしているだけだものね。
自分のことしか考えていないくせに! 私はあなたたちとは違う。
あなたたちに利用されたくないの。
誰も信用なんかしていないわ。
たとえ誰であろうとも、私はあなたたちを軽蔑してあげる。
誰にも理解されるつもりもないわ。
もし誰かが私を理解しようとしたら、そのときこそ私は破滅してしまうでしょうね。
何もかも失ってしまったとき、それでもまだ自分が生きていたいと願うならば、 きっと、それはもう生きてはいないのだと思う。
けれど、もしも生きていけるとしたら、それはまだ生きていると言えるのかしら? 死んでいるわけでもない、生きているとも言えない。
そんな中途半端な状態で、果たしてこの先に何があるっていうの? 私は私の人生を生きたいし、誰にも邪魔されたくないわ。
だからもうほっといてくれないかしら。
それとも、あなたたちはみんなそうなの? 自分のことしか考えられないの? じゃあ私のことも放っておいてちょうだい! 私は私の人生のために生きるのよ! どうしてそれがわからないの!? 誰かのためなんて言い訳はいらないのよ! 他人なんかあてにならないんだから! だから私は私の意志に従って生きてくのよ!! 私は私が決めた道を進むの!!! 私は私の人生を歩むために戦うのよ!!! あなたたちに邪魔される謂われはないわ!!! だからもう二度と話しかけないで!!! 私にも譲れないものがあるのよ!!! あなたの気持ちはわかるけど……
私はやっぱりあなたと同じ道は歩けないわ。
ごめんなさい。
だって、私は私なりのやり方で生きたいの。
今の自分が一番幸せだと思うしね。
それにほら、 これからもっと幸せなことがたくさん待っているかもしれないじゃない。
今、ここで立ち止まっているわけにはいかないのよね。
未来に向かって歩きださないと。
だから今はお互い別の方向を見て歩いていきましょう。