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2日後俺たちは腕時計で連絡を取り、魔法界に来ていた。
訓練所に着くと俺たちからの連絡を受けてすでにそうまさんがドームの中にいた。
💛「やっほー!久しぶり〜!!」
そういうそうまさんの前にはぬいぐるみみたいなものが4匹並んでいた。
💚「久しぶりって言うほど期間空いてないですよ。」
💛「えー、冷た〜い。ひどいなぁ〜」
💗「ねぇねぇそうまさんっ!!僕にも何か教えてっ!!」
💛「おー、いいぞ〜!!
じゃあ道具取ってくるから準備体操しとけよ〜」
そう言ってそうまさんはどこかへ出ていく。
てるとはすごく嬉しそうにぴょんぴょんしている。
💚「なぁ、てると?
1回本気で走ってみろ。」
💗「いいの〜?!」
俺がそうだったようにてるとももちろん本気を出したことは無い。
てるとは軽くジャンプしてから走り始める。
ひゅんっ。
てるとが走ってるのを音で表すとそんな感じ。
ただ少し俺とは違う気がした。
遅いのだ。てるとの方が。
そりゃ俺の方が年上だから能力が高いのは当たり前だ。
でも、自分がこれくらいの時はもう少し走れた気がする。
もちろん実際に走った訳では無い。
でも何となく自分がどのくらい走れるのか分かるのだ。
てるとは本気で走ってないのだろうか。
💛「おー、元気だねぇ。
でも、疲れちゃうんじゃなーい?」
そうまさんが帰ってきた。
手には透明のボールのようなもの。
ガラスではなくぷにぷにしている。
💛「おーい、てるとー始めるぞ〜!!」
💗「やった〜!!!!!」
案の定帰ってきたてるとはヘトヘトで
「つかれた〜・・・」
と言っていたがやる気満々だった。
気になったことを聞いてみた。
💚「てると。さっき本気で走ってたか?」
💗「うん!!とっても楽しかった!!」
💚「そっかw」
じゃあさっきの違和感はなんだ?
そうまさんはそんな俺をちらっと見たが、今日の説明を始めた。
💛「まず、しゆんは魔力コントロール。
あのへにょへにょをどうにかしよう。」
そう言ってぬいぐるみの方を見る。
的を小さく感じた。
この前のエネルギー弾は熊から左に5mほどズレていた。
へにょへにょのやつが。
💛「で、てるとはこれ。」
さっきの透明のボール。
何をしたか分からなかったがボールの色が変わった。
青色、より少しだけ薄い。
💛「こいつは込める魔力によって色が変わる。」
てるとに手渡す。
キラキラした目でボールを見るてると。
💛「でも今日は魔力じゃなくてほぼボール遊びだ。」
てるとがしゅんって顔をする。
💛「そんな顔するなよ。
その辺のボール遊びと一緒にしてもらっちゃ困る。」
💗「何するの?」
💛「俺が投げたボールを壁に当たる前にキャッチするんだよ。」
あーなるほどと思う。
この人投げる威力もきっと半端じゃない。
そうまさんは「遊んでていいよ〜」と、てるとを自由にした。
楽しそうにてるとがドリブルをしながら駆け出す。
💛「ねぇ、てるとが走ってるの見てなんか思ったでしょ。」
💚「あー、まぁ・・・。
7歳ってあんな感じですか?」
💛「自分だったらもっと速いとか思ったんだろ?」
なんで分かるんだ、と思う。
💛「てるとはしゆんとは違うんだよ。
この前言っただろ?
しゆんは体術派だって。
てるとはそうじゃない。それだけだ。」
なるほど。やけにしっくりくる。
💛「てか、早くやるよ?」
そうだ。今は自分。
早く戦う方法を身につけないと。
てるとはまだ3年もある。
でもこの前の話によると俺はあと半年もしないうちに戦場に駆り出されるらしい。
💚「それに当てればいいんですね?」
💛「そ。
また、ちょっとしたら見に来るから。
ここからね。」
そう言って地面にガリガリと線を書く。
エネルギー弾疲れるんだよなぁ、と思いながら的を見ていると、隣からエネルギー弾が発され、当たった。
この間の自分のとは全く別物。
自分のよりはるかに早く、一直線。
そうまさんが発したのだ。
💛「これくらいはできるようになってもらわないと。
最低でも、だからね?
今日すぐにとは言わないよ。
ちなみに今のは5割くらい。」
そうまさんはニヤッと笑って走り回るてるとを追いかけていった。
軽く走ってるのにバカ速い。