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3 - 熊谷 望歩とは・・・

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2024年02月06日

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「あっごめんね私のこと覚えてないのに手なんかつかんじゃって。」

と彼女は言う。

でも確かに,僕は彼女のことを知らない。

だから僕は,彼女に

「なんで僕の病室に入ってきたの?」と聞いてみた。

すると,

「謙人くんは,知らないかもだけど私,謙人くんの彼女だったのよ。まぁ忘れちゃっててもしょうがないよね。」

僕は,彼女になんで?と聞く前に,

「だって謙人くんは,7年前に階段から誰かに押されて,10段ぐらいあるところから落ちちゃって,それで私のこと,忘れちゃったんだよ。」と言った。

(やっぱり私のこと覚えていないんだなぁ謙人くん。ちょっぴり悲しいぁ💧 でも,私の過去を知っているの謙人くんしかいないしなぁ)



ここで読んでくれている子達にだけには,特別に私の過去について教えてあげる!😁

(望歩の過去)

私,望歩はかなりやばい過去を抱えている。

私は,小さい頃から母親や,父親から,DVを受けていた。

その時の私の目は,モノクロの世界にしか見えなかった。

幼稚園にも行きたくなかった。

とても大人が怖く見えた。

もう大人がいる狭い部屋に閉じ込められたくなかった。

明るい声が部屋に響いていた。 けど,私はその輪に入れなかった。

なぜその子達も,あの大人たちと話していて,あの大人たちの仲間だと思った。

怖いよ 暗いよ 誰か助けてよ 誰かほんの少しの光,色を射してよ。付けてよ。

あぁそうだ,“あんた’’がいなければこの部屋はスッキリするんだ。

私は,そんな声が急に聞こえてきた。

(小学1年生)

とても怖かった。 怖くて仕方なかった。 家にも帰りたくなかった。

でも,大人に相談しようにも相談できなかった。

だって,親からDVを受け続けていて,怖くぎて仕方なかったんだもの。

でも誰かに相談しようと思った。私の心の中で,決心したんだ!

一人だけでもいいから相談しようと!

一人だけにでも相談すれば,ちょっとでも気持ちがスッキリすると思ったから!

思い切って謙人くんに,相談したんだ。

このときにはもう付き合っていたんだ。

だから相談しやすかった。

全部,嘘無しで話した。

そしたら,途中途中相槌を打ってくれて,私が涙を流して頑張って話しているときも,最後までちゃんと話を聞いてくれた。

とてもスッキリしたんだ。

こんな辛い話をしたら相手を謙人くんを傷つけてしまうと思っていたけど,謙人くんはちゃんと聞いてくれて,解決策まで考えてくれた。

「今日家に行ってもいい?」と謙人くんが言ったから

「もちろん!」と涙ぐみながらも私は答えた。

なるべく明るく答えた。

これ以上不安にさせたくなかったから。

最後までちゃんと聞いてくれた謙人くんに,不安にさせずに私は,もう復活したよって思って,もらいたかったから。

でもやっぱりちょっと辛かった。

心がチクチクしてた。

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