テラーノベル
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それでは、
どうぞっ。
ーーーーー
放課後の廊下。
窓から差し込む夕陽の中で、柚葉は小さく弾む声で言った。
🩵「來亜!聞いて欲しいことがあるの。」
いつもより明るい声。
それだけで、嫌な予感が胸を刺す。
🤍「どうしたの?」
無理やり笑顔を作る。
作らなきゃいけなかった。
🩵「…恋人、できた。」
🤍「へっ、…?」
その言葉は、思っていたより簡単に落ちてきた。
でも受け止めるのは、思っていたよりずっと痛かった。
🤍「え、ほんと?」
口が勝手に動く。
声が震えていないことを祈りながら。
🩵「うん!!すっごい優しくてさ…笑」
🩵「來亜にも紹介したいくらい!笑笑」
無邪気に笑う柚葉。
それだけで本当に幸せなんだと嫌でも伝わってきた。
🤍「そっか……よかった、ね…笑」
そう言うのが精一杯だった。
“おめでとう“
その一言だけがどうしても言えなかった。
ずっと隣にいたかった。
友達じゃなくて、親友でもなくて。
柚葉の“特別“になりたかった。
🩵「聞いてくれてありがと。」
🩵「來亜なら絶対祝ってくれるって思ってた!」
柚葉は嬉しそうに言って、來亜の腕に軽く触れた。
いつもと変わらない触れ方なのに、今日だけは刺さるように痛い。
🤍「、もちろんだよ。」
心と反対の表情を貼り付けるように微笑む。
🩵「じゃあね〜!また明日も聞いてね、色々!!」
駆けていく柚葉の後ろ姿が夕陽に溶けていく。
本当は呼び止めたかった。
最期くらい抱きしめたかった。
どうしても言いたい言葉があった。
_好きだよ。
_ずっと前から、誰よりも。
でも、その一言を言ったら柚葉の幸せを壊してしまうような気がして。
声にはしない。
届かなくていい。
ただ、心の中でそっと。
🤍「だ、いすき、だったよ…」
ーーーーー
『…!く…あ……!』
『…な…で…!!おきて、よ…!!!』
end.
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コメント
1件
うわあ……読み終わったあと、しばらく動けなかったわ。夕陽の廊下っていうシチュエーションがもう、切なさを倍増させてる。「おめでとう」が言えなかった來亜の気持ち、痛いほど伝わってきた。ずっと隣にいたかったのに「特別」になれなかった想い、最後の「だいすき、だったよ」の過去形が刺さる…。初回からここまで心抉ってくるの、ずるいよゆあ。さん😭✨ 続き、どうなるんだろう…