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10 - 第10話(マブダチ)

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2024年03月27日

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ロボロさんってきっと恋人できたらガチで重い感情持つと思ってます。可愛い。










⚠︎これはwrwrd様の名前をお借りした二次創作です。ご本人様とは一切関係ございません。

⚠︎BLです。苦手な人はブラウザバック。閲覧は自己責任でお願いします!












マブダチ














ロボロはたまに酒に溺れる。

「ただい…えぇ……」

帰ってきて早々、嫌な予感がした。

自分のではない靴が、乱雑に玄関に放り投げられている。

しかしその靴に見覚えがないわけではなく、俺の恋人のいつも履いている靴である事がわかった。

「今日だったかあ…」


俺の恋人のロボロは超…バカがつくほどの真面目でストイックな性格をしている。

何事にも堅実に、丁寧にをモットーにしているロボロだが、やはり限界というものはくる。

一定まで溜まったストレスは絶対に何かしらの形で発散しなければいけない。

その頻度が極端にロボロは多いのだ。

だいたい…二月に一回。

その時は決まって俺の家に来て、

「ああ〜、シャオロン帰ってきたん?えへへぇ、おかえりぃ…」

べろんべろんになるまで酒を飲むのだ。

酒に強いはずのロボロだが、こういう時だけは何かタガが外れるらしくビール一本で酔い始める。

こちらにヨタヨタと近寄って手を広げたかと思えば思いっきりハグしてくる。

「うぐあ〜〜ちょ、ギブギブーっ!…って酒くさ‼︎どんだけ飲んでんねん!」

「え〜っとね…生2本とお、ストゼロ1本とお…赤1本」

そんなバカなと思い急いでリビングまで駆け、状況を確認してみると確かに床に缶ビールが2本と赤ワインが1本、テーブルの上にはストゼロが2本置いてあった。

本当にこいつ、いつか急性アル中で死なないか心配になる。

…まあ、何も体調に現れないというわけでは流石になく、割とすぐに気持ち悪くなって吐くのがいつもの流れだ。

それを看病するのがいつもの俺の役割。

「っっー、ゔぇ、出そ…」

「はぁ⁈待って待って…お前急過ぎんねん‼︎」

急いでトイレまで運べばすぐにしゃがみ込み、そのまま吐こうとする。

「え゛ぅ、っー、おえ」

出てくるのはさっき飲んだ酒ばかりで、ただ詰まって出てこないだけか、何も食べてないか…おそらく後者だろうが、苦しそうに顔を歪める姿はやはり何度見ても慣れない。

キッチンまで行ってグラスに水を注いでロボロへ渡す。

背中をさすってやれば、ずび、と鼻を啜る音が聞こえる。

「どうしたん、つらい?」

「いつも迷惑ばっかかけてごめんなぁ、こんな、すぐダメになるヤツで…」

どうしてこうも、こいつは自己肯定感が低いのか。

俺にはお前しかいないんだよ?

それをよくわかってよ。

こういう時に俺を頼ってくれるのが嬉しくて嬉しくてたまらないんだ。

「大丈夫、俺はどんなお前でも好きだよ」



あ、ゴミ捨ててない。

洗濯物も取り込まなあかん。

掃除終わっとらんし飯もまだや…。

……疲れたわ…。

また、きた。

最近どうも疲れが溜まるのが早くて、中々発散できない。おかげでストレスはどんどん蓄積されて行くしそれでパフォーマンスが下がる。

何より、ストレスが一定を超えると堰を切ったように涙が止まらなくなるのだ。

止めようにも止まらない。

だから、こういう時は酒に頼る。

飲んで吐いてを繰り返していれば、いつのまにか何が辛かったかは忘れられた。

でもそれもあくまでその瞬間の対処法であって、継続しない。

朝起きたらまたいつものように過ごすだけ。

それが何より辛かった。

でも最近は違う。

シャオロンと付き合ってからは、そういう時は酒に溺れるフリをして、シャオロンに会いに行った。

シャオロンに慰められるのがいちばん嬉しかった。

好きだよ、偉いよ、そんな甘美な言葉で俺を肯定してくれる。

ただ人に言われるだけではない。シャオロンに言われるからもっと嬉しいのだ。

背中をさすってくれるその手が嬉しくて嬉しくて仕方がない。

俺はお前に溺れているんだよ。



重い愛が大好きでつい書きたくなっちゃう。

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