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#自作物語
びゃ
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びゃ
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現れたのは、その階層にいるはずのない、圧倒的な力を持つボスクラスの巨大な魔物だった。
「みんな、構えて!!」
アカネが叫ぶが、魔物の鋭い爪がボンルを弾き飛ばす。
「ぐはっ……!」
「ボンル! ──はぁぁッ!」
ガイユが電光石火の速さで短剣を振るうが、魔物の強固な皮膚に弾かれ、逆に強烈な一撃を喰らって壁に叩きつけられた。
「ガイユ! 嫌ぁぁっ!」
無防備になったアカネに、魔物の牙が迫る。
「アカネに、触るなぁぁぁ!」
満身創痍のボンルが身を挺してアカネを庇い、二人は意識を失って倒れ込んだ。
一瞬だった。
頼れる仲間たちが、一瞬で物言わぬ肉塊のように転がっている。
ショウの脳裏に、かつての孤独な夜が蘇る。
(また、俺は一人になるのか?)
(いやだ。この人たちを、死なせたくない……!)
ショウの目が、完全に据わった。
野生動物と戦い、培ってきた全ての経験と牙を剥き出しにする。
「オォォォォッ!!」
ショウは剣を抜き、魔物の懐へと飛び込んだ。素手での打撃、剣での刺突、泥臭く、しかし正確に魔物の急所を狙う。
肉が裂け、骨が軋む音が響くが、ショウは痛みを無視した。狂戦士のごとき猛攻の末、ショウは魔物の脳天に深く剣を突き立てた。
凄まじい地響きと共に、魔物が崩れ落ちる。
勝った。
だが、周りを見渡せば、動かない仲間たち。
ショウは無表情のまま、一人ずつ、自分より遥かに重い大人たちを背負った。
143センチの小さな体で、血を流しながら、ボンルを、ガイユを、アカネを、何度も往復して馬車へと運び込んだ。そして、自ら御者台に座り、馬の手綱を握って街へと引き返した。
コメント
1件
いやあ、めちゃくちゃ熱かったです…! 「一人になるのか」っていう孤独のフラッシュバックと、それでも立ち上がるショウの姿にグッときました。特に143センチの体で大人たちを一人ずつ運ぶシーン、想像しただけで胸が締め付けられます。泥臭いけど正確な戦い方が、今までの野生での経験を活かした感じでいいですね。この先、仲間たちがどうなるのか気になって仕方ないです。素敵な世界観をありがとうございます、びゃさん!