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「なんで和と玲那がセックスしてるんだ?」
私は何も言えずにただ唖然としていた。
これは違うの、なんて見苦しい言い訳、きっと言葉にしただけで我ながら反吐が出そうだったから。
すると和くんがすかさずフォローするように口を開く。
「一颯、今更なんの用だよ」
しかしそれと同時に、一颯くんが和くんの顔面に綺麗な右ストレートを決めた。
和くんはそのままバランスを崩し、その場に倒れる。
「和くん…っ!」
そして一颯くんはそのまま私の元へ来ては、私の腕を引き、立たせて言った。
「ごめん玲那……もう少しで出世できそうで、きみのことなにもかも後回しにしてた。自覚はあったんだ、本当にすまないと思っている……」
と頭を下げる彼に私は泣きそうになる。
「怒らないの、?私…和くんと不倫して…たのに」
そんな私たちを見て和くんがゆっくりと起き上がる。
唇が切れたのか血が滲んでおりとても痛そうだ。
だがそんなことも気にせずに彼は言う。
「玲那ちゃんずっと寂しがってたんだよ?」
「ねえ、一颯くん、こんな私の事まだ愛してる……?」
「当たり前だ……って、言うのが遅くなって、すまない」
「仕事が落ち着いたのもあるが、部下に『出世なんかより有限であるパートナーとの時間を大切にした方がいいじゃないですか』って言われて、気付かされたんだ。だから、今日からたくさん話そう?デートも行きたいし、疲れで乱暴になってしまいそうなのを恐れてセックスも断ってたけど、玲那、今度の休日久しぶりに抱かせて欲しい。きみに辛い思いをさせてしまった分、償いたいんだ…」
「一颯くん……うう…っ、ごめん、私の方が最低だよ…寂しいからって……不倫しちゃった…っ」
「そんなことぐらい、いいんだ」
言いながら私を抱き寄せる一颯くんの言葉と体温に安堵したのも束の間
そこに和くんが乱入し、私の体を取り合いっ子される。
「今更そんなこと言ったって、僕だってもう玲那ちゃんのこと諦める気ないから!」
「玲那は俺の妻だ」
和くんと一颯くんが私の所有権をかけて揉めていたが、そこで和くんがひとつの提案を出した、
「じゃあさ、僕たち二人で玲那ちゃんを愛して、二人の奥さんにしようよ?」
すると一颯くんは和くんの提案にすぐに賛成した。
「いや、二人でってどういうこと…?!一妻多夫婚じゃあるまいし……!」
私が異議を唱えるも二人は聞く耳を持たずにどんどん話を進めていく。
和くんと一颯くんから同時に求められるなんて……そんな幸せなことない……!
クズなことを思っているのは分かるが、愛しの夫と、その夫とそっくりな初恋の男に同時に愛されるというのだから、それはあまりにも狂喜だった。
数日後───…
リビング付近のソファで三人で話をしていた。
二人は私を挟むようにして座っており、和くんが私の肩を抱き寄せると、一颯くんも対抗するように私の手を優しく握ってくれる。
この数日間で改めて分かったことがある。
それは二人とも私に対して真摯に向き合ってくれようとしていること
一颯くんがまるで新婚の時のように私を心から愛してそれを行動で示してくれていることだ。
和くんはというと、今まで以上に私を甘やかしてくれて、まるでお姫様のように扱ってくれる。
私が少しワガママを言ったり我が儘を言っても優しく受け止めてくれるし、毎日愛してると言ってキスもしてくれるようになった。
二人からの愛を一身に受けて私はとても幸せだ……
そんなことを考えていると二人が私の顔を覗き込んできた。
どちらからともなくキスをする私と一颯くんを見て和くんが言う。
「玲那ちゃん、僕のキスと一颯くんのキスどっちが気持ちいい……? 」
正直どっちも気持ちよくて選べない。
二人とも私が求めるものを与えてくれるから……
それに、愛しているのは一颯くんだけど、身体の相性を天秤にかけたとき勝つのは圧倒的に和くんである。
私は和くんの問いかけに「どっちもイイよ」と彼の首に腕を回して自分からキスをした。
すると彼は嬉しそうに笑ってくれるので私も嬉しくなる。
そのまま舌を絡め合う濃厚なディープキスをしていると一颯くんが割り込んで来て私の唇を奪う。
そしてそのまま和くんとは比べ物にならないくらい激しいキスをされる。
まるで見せつけているかのような…
和くんはそれをただ黙って見ていることはせずに立ち上がり、私の背後に回ると胸を揉んできた。
服の上からでもわかるほど勃起している乳首を摘まれる度に吐息が漏れる。
和くんはそんな私を見て満足気に微笑むと、今度は首筋に噛み付いてきた。
痛いはずなのにそれが気持ち良くて堪らない。
一颯くんも負けじと私のスカートの中に手を入れて下着の上から秘部をなぞってくる。
そしてそのまま指を挿入してきた。既に濡れてしまっているそこは簡単に彼の指を受け入れ、ガッシリと締め付けてしまう。
やがて、私は二人からの愛を一身に受けながら絶頂を迎えた。
そんな生活が続いたある日のこと、一颯くんと二人きりでデートをしていたときだ。