mz視点続き
俺は、自分の心臓の音がうるさく響くのを感じていた。
ちぐの足がふらついた瞬間の、あの頼りなさ。
無理に笑って誤魔化そうとする仕草。
──やっぱり、何かある。
そう確信しながらも、問い詰めることができなかった。
tg まぜたん?
mz ん?
tg さっきから難しい顔してるw
tg お前のせいだろw
冗談めかして言うと、ちぐは
「えーなんで!」と笑った。
その笑顔が、俺の胸を締めつける。
mz(そんな顔してるくせに、俺には何も言わねぇんだな)
このまま聞かずにいるべきなのか、それとも踏み込むべきなのか。
迷っていた。
mz ちぐ
tg ん?
mz いや、なんでもねぇ
まだ、確かめるのが怖かった。
けれど、知らないふりはできない。
俺はこの日、ちぐの背中を見つめながら、小さな決意を固めていた。
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