プロローグ
ジリリリリリと、目覚まし時計の音がうるさく響いた。
時刻は午前6時丁度。
朝起きて一番にすることは、だらしない姉を起こすことである。
二階へあがり、姉の部屋へ入る。
[おい、姉ちゃん。起きろ]
[すぴ~すぴ~]
[変な寝起きたてても無駄だぞ。てか、全身毛布とかどんだけ寒がりなんだよ!布団ひっぺがえすぞ!]
[すぴ~すぴ]
この時の俺は、姉の声が幼い事に気づかなかった。布団をはがすと、そこには5歳ぐらいの幼女がいた。
いや、こんな小さい子を姉呼ばわりしてるわけではなくて、姉は現在大学生で、つまりですね、なんなんでしょうね。
[おにちゃん!遊ぼ!]
手を開き抱っこを促してきた姉。いやいや、本当に姉か?姉が幼女を誘拐して、隠れてるわけじゃないよな?まあ、この美しい瞳と長い髪が姉だと証明している。
一体何がどうなってるんだよ!?
コメント
3件
え、めっちゃ面白そう! お姉ちゃんどうなってるんだろ〜! 続き待ってます!