7時11分渋川駅
快晴
雲一つない空から朝日が差し込んで僕のことを刺す。彼女がいるところ以外どこも温かくないし心地よくない。汚い車両は僕の心の汚さを表しているのでしょうか。電車の中、僕は彼女のことを考えていた。考えれば考えるほど胸の高鳴りがいたい。僕の幅で彼女を潰してしまうのではないのか。心配で僕はいつも片方の肩に力を入れている。新前橋駅につく。彼女の隣に座る。最近はこれが当たり前のようになってきた。彼女の手はとてもきれいで。でも、その美しさには誰も気づいてない。それでいい。僕だけが彼女の美しさを愛してれば。彼女は珍しく寝ている。昨日は話ができたから期待をしていたが、昨日が月曜日だったこともあり疲れているのか。彼女を僕の肩で寝かせて、彼女の瞳が見えるのを待った。僕は何をもって毎回彼女と接しているのだろう。僕なんかあれなのに。この日常はいつまで続いてくれるのか。彼女を見れるのはいつまで続いていくのか。僕にはわからない。でも、早く彼女を僕のものにしたい。汚らわしい僕なんかでいいなら。もう言ってしまおうか。あー………
そういえば、そろそろ彼女の高校の文化祭だったな。私立だし一般公開はするよな。いこうかな。普段は見れない彼女が見れるかも。高崎駅につく。彼女が起きる。
「あ!寝ちゃってた…?」
「うん笑」
「ごめん…」
「大丈夫大丈夫、いつも僕が寝ちゃってるし」
「疲れちゃって」
「そーいえばそろそろ高橋さんの高校の文化祭だよね??」
「あ、うん、よく知ってるね笑」
「知り合いが通ってるんだ、僕、多分行くから会ったら学校案内してほしいな」
彼女に嘘をつくのはこれが2回目だ。
「いいよ、って言っても私もあんまりわからないんだけどね」
「一緒にいられるならそれだけで僕はじゅーぶん」
え、あ、あれ僕なにいって…
「あ、そか」
あー…終わりだ彼女に嫌われた。
「じぁ」
「うん」
嫌われたよな…
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