テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
・相思相愛
・22歳軸
・中也先天的女体化
・筋肉の5割が胸と尻に行ったイメージ。
・181cm(太宰)×147cm(中也)
・立バック浮遊えっちだよぉ(ぐへへへ)
ヨコハマの夜は、いつも少しだけ潮の香りが混じっている。
二十二歳という年齢は、この街で生きる者にとって、とうに子供であることを許されない年齢だ。ましてや一方は「ポートマフィアの最高幹部」であり、もう一方は「武装探偵社」の社員。かつて双黒と呼ばれた二人の道は、今や光と影に分かれている。
だが、今夜だけはその境界線も曖昧だった。
ヨコハマの喧騒から切り離された、太宰の隠れ家。月明かりすら遮られた室内で、熱を帯びた吐息だけが重なり合う。
「……ッ、おい、太宰。いい加減、にしろ……っ」
掠れた声で中也が毒づく。
かつて「ポートマフィアの重戦車」として恐れられた面影は、今この瞬間、男の腕の中に閉じ込められて微塵も残っていない。
二十二歳になった中也は、女性としての肢体をいっそう艶やかに完成させていた。百四十七センチという小柄な体躯。しかし、そこにはかつての戦闘狂としての名残がある。しなやかに引き締まった四肢、そして特筆すべきは、その肉感の変化だ。かつて男として生まれていれば鋼のようになったであろう筋肉は、その五割ほどが胸と尻へと凝縮されたかのように、暴力的とも言えるほどの柔らかさを蓄えていた。
「いい加減にしろ、なんて。中也、私たちがこうして会える時間がどれだけ貴重か、分かっているのかい?」
太宰の低い声が、中也の耳朶を震わせる。
百八十一センチの長身。中也を軽々と見下ろすその視線には、底の見えない愛欲が渦巻いている。
太宰の大きな手が、中也の細い腰を左右からガッシリと掴んだ。指先が食い込むほどの強さ。逃がさない、という明確な意思表示だ。
中也は壁に手をつき、必死に身体を支えようとするが、背後から迫る圧倒的な熱量に、思考が白く塗り潰されそうになる。
「ひ、きょ……っ、お前、さっきから、触り方が……っ」
「中也の肌が柔らかすぎるのがいけないんだよ。まるで、私に壊してくれと言っているみたいだ」
太宰は中也の首筋に顔を埋め、吸い付くように唇を這わせる。
中也は相思相愛という言葉を、時折疑いたくなる。これほどまでに一方的で、これほどまでに強引な愛を、世間ではなんと呼ぶのだろうか。だが、太宰の腕の中で翻弄される自分自身が、その熱を求めてしまっていることも事実だった。
「……あ、く……っ!」
突如、身体が浮き上がった。
太宰が中也の腰を掴んだまま、その自重を無視するようにして軽々と持ち上げたのだ。
「っ?! 待て、太宰! 何して……っ!」
「足がついていたら、中也はすぐに逃げようとするだろう?」
中也の足が宙を舞う。百四十七センチの彼女にとって、百八十一センチの太宰に抱え上げられることは、文字通り「足場を失う」ことを意味していた。
太宰は中也を抱っこするようにして、その小さな身体を自分の腰の高さまで引き上げる。
中也の背中は太宰の胸板に押し付けられ、逃げ場は完全に断たれた。
「や、め……不安定だ、おろせ……っ!」
「大丈夫だよ、中也。私がしっかり掴んでいる。君は私だけを頼っていればいいんだ」
太宰の言葉通り、腰を掴む手には微塵の揺るぎもない。だが、地面から足が離れているという事実は、中也に強烈な不安と、それ以上の高揚感をもたらした。
中也の細い足が、縋る場所を求めて空を掻く。太宰はその無防備な足を、己の腰に絡めさせることすら許さず、ただ無慈悲に「吊り上げた」状態を維持した。
「あ……あああッ!!」
繋がった瞬間、中也の背中が大きく反った。
重力に従って落ちようとする身体と、それを強引に繋ぎ止める太宰の剛腕。その矛盾した力が、結合部へと凄まじい圧力をかける。
足がつかない。どこにも踏ん張りが効かない。
中也はただ、背後から突き上げられる衝撃を、全身で受け止めるしかなかった。
「……っ、う、あああぁッ! あ、つい、熱い……っ!」
「いい声だ、中也。もっと鳴いて。君のその心許ない震えが、私をどれだけ愉しませるか理解しているかい?」
太宰のピッチが上がるたび、中也の身体は大きく揺れる。
腰を掴む太宰の指が、中也の柔らかな肉に深く沈み込む。その感触すらも、今は恐ろしいほどに鮮明だった。
中也の視界は涙で滲み、天井がぐらぐらと回っている。自分が今、どこにいるのかも分からなくなる。ただ、自分を貫く太宰の存在だけが、この世界で唯一の確かな感触だった。
「だ、ざ……っ、太宰、あああぁッ!」
「そうだよ。私を見て。私だけを感じてよ」
太宰の声は、どこまでも優しく、そして冷酷なほどに支配的だった。
中也の胸が、激しい動きに合わせて波打つ。男だった頃の筋力を宿しながらも、たわわに育ったその肉は、太宰の手によって無惨にかき回され、赤く染まっていく。
中也は必死に腕を後ろへ回し、太宰の肩や首筋を掴もうとした。だが、指先は空しく空を切る。
浮遊感。
それは、中也が「重力」を操る時に感じるものとは、全く別質の恐怖と快楽だった。
己の異能でも制御できない、ただ一人の男に全てを委ねなければならないという絶望的なまでの陶酔。
「あ、っ、ひ、ぁあああッ! まって、それ、おかしくな、る……っ!」
「おかしくなればいい。そのまま、私の腕の中で壊れてしまえばいいんだ」
太宰の突き込みは、容赦なく中也の最深部を抉る。
中也の意識は、既に限界を迎えていた。足の先まで痺れが走り、指先が痙攣する。
どこにも力が入らない。重力に逆らう術を持たない小さな身体は、ただひたすらに、太宰が与える衝撃を甘受する器へと成り果てていた。
「っ、はぁ、ああ……っ、だ、め、いく、いっちゃ……っ!」
「一緒にいこうか、中也」
太宰の声が一段と低くなった。
最後の一撃。
腰を砕くような、強烈なまでの衝撃が中也を襲う。
中也の視界は真っ白に染まり、声にならない悲鳴が喉の奥で弾けた。
宙に浮いたままの中也の身体が、ビクビクと大きく震える。結合部から溢れ出す熱い液体が、二人の境目を汚していく。
「あ、ぁ……っ…………」
長い余韻。
太宰は中也を離さなかった。
果てた後の脱力しきった身体を、愛おしげに、そして独占欲を隠そうともせずに抱きしめ続ける。
中也の足は、まだ宙に浮いたままだ。太宰の腕が、彼女を重力から、そして現実から切り離し続けている。
「……し、ぬかと思ったぞ、糞太宰……」
ようやく絞り出した中也の声は、ひどく掠れていた。
それでも、その声には確かな愛着が混じっている。
太宰は満足げに目を細め、中也の汗ばんだ額に口づけを落とした。
中也の身体がわずかに震えを取り戻し、太宰の肩に力なく頭を預ける。太宰はゆっくりと、本当に名残惜しそうにその身体を床へと下ろした。
カチリ、と中也の爪先が床に触れた瞬間、彼女は膝から崩れ落ちそうになり、慌てて太宰の腕を掴んだ。
「……っ、力が入らねぇ……」
「おやおや、重力を操る素敵なお嬢さんが、自分の体重も支えられないなんて。よほど私の愛が深かったんだね」
嫌味ったらしい軽口。だが、その声はいつになく穏やかで、温度を持っている。
中也は太宰を睨みつけようとしたが、まぶたが重くて思うようにいかない。代わりに、彼のシャツの裾をギュッと握りしめた。
「うるせぇ……。お前が、変なやり方ばっかするからだろ」
「変なやり方? 心外だな。私はただ、君がどこにも行かないように、そして私以外の何も感じられないように工夫しただけだよ」
太宰は中也の腰に回していた手を離さず、そのまま彼女を引き寄せて、もう一度深く抱きしめた。三十四センチという圧倒的な身長差。中也の耳元には、太宰の心臓の音が規則正しく響いている。
外はまだ夜の闇が深い。
かつて少年だった二人は、こうして互いの体温を確かめることさえ稀だった。今は違う。光と影に分かれてなお、この閉ざされた空間では、ただ一組の男と女として、互いの存在を貪り合っている。
「……中也」
「あ?」
「……いや、なんでもないよ」
太宰は中也のオレンジ色の髪に顔を埋めた。
言いたいことは山ほどある。このままどこか遠くへ連れ去ってしまいたいという衝動も、自分以外の誰にも見せたくないという独占欲も。
だが、中也の少し荒い呼吸と、自分を頼るように握りしめられた手の感触だけで、今は十分だった。
「……寝るぞ。疲れた」
「そうだね。今日は特別に、私が子守唄でも歌ってあげようか?」
「死んでもいらねぇ。さっさと抱き上げろ、クソ鯖。歩けねぇんだよ」
悪態をつきながらも、中也は素直に太宰に身を委ねた。
太宰は嬉しそうに微笑み、再びその小さな身体を軽々と抱き上げる。
今度は不安な浮遊感ではない。
彼女の全てを包み込むような、確かで、重厚な愛の形だった。
二人の夜は、まだ終わらない。
明日の朝には再び敵対する組織の人間として、ヨコハマの街へ戻らなければならない。
だからこそ、この刹那の安らぎが、二人にとっては唯一の真実だった。
中也は太宰の胸に顔を埋め、微かに香る包帯と薬品、そして彼自身の匂いに包まれながら、ゆっくりと意識を沈めていった。
「おやすみ、中也。私の、小さくて獰猛な恋人」
太宰の囁きは、誰に届くこともなく、静かな闇の中に溶けて消えた。
腕の中の熱が、彼に生きる理由を静かに突きつけていた。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
恋🪐.*・°.✧