「っハニーなのか⁈お前…その姿…⁈」
狼の顔は驚愕と疑問に満ちていた。
なぜ古き友がここに?そもそもあれはハニーなのか?
『あhhhァ❤︎ナに言っtるんdスぅ?僕hhぁ、ハnにーですヨぉ!』
目の前にいるハニーのような何かは、その裂けた口で言う。
「…っお前…何者だ⁈どうしてハニーの姿をしている‼︎」
狼はダガーを出し構える。
アレはハニーではない。そう判断しざるを得なかった。
「…近づけば叩き斬る‼︎」
そう狼が叫んだ瞬間、ハニーの奥に広がる闇から爆音が聞こえた。
そして、誰かの叫ぶ声。
「こっち側水じゃないんですか⁈あ〜面倒くさい‼︎」
「しょうがないじゃろうて…ウル‼︎生きとるか⁈」
「フィア…?コルリルさん…、⁈」
通路が削れていき、闇が一瞬分かれる。
その一瞬を抜け、狼の友人と恩人が現れた。
「な⁈なんでここに⁈」
「やはりウルだったか!話は後じゃ!これは異変!急いで引き返せ!」
「ウルさんも巻き込まれたんですね…フィアさんの言う通りです早く!!」
「っ分かった!」
大鎌とカッターを振り回す2国。
狼もダガーを出し着いていく。
「っ埒が開かん…!しょうがない…ウル!コルリル殿!わしの手に掴まれ!」
「何する気だフィア!」
「何か考えがあるんですか⁈」
「説明は後々!早う!」
梟は狼と龍の手を掴む。
「狭いからの…うまくいけば良いが…!!」
その瞬間、背中から灰色と白のグラデーションになった翼が現れる。
「フィア⁈何する気だ⁈」
「逃げるんじゃよ…!」
床を蹴り梟が飛び出す。
それに闇が驚いたようにカタチを歪めた。
『dddおこぉ…行くnでスかぁ…¿』
刹那、闇が針のように鋭く尖り、
フィアの翼を掠った。
「うぐっ…っ流石の狙撃じゃなハニー…」
翼が赤く染まる。
しかし翼は大きく動き続け、通路の一番端にまで来れた。
「うっ…⁈くぅ…」
梟は止まりきれず、壁に衝突してしまった。
「フィア‼︎」
「…っくそ…!
狼と龍は闇のいた方向に向かって武器を構える。
…しかし、闇は追って来なかった。
「よ…かったわい…笑」
梟は座り込みながら、力無く笑った。







