コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
皆様お待ちかねの激甘です。
今まで以上に甘いです。
覚悟してください。
#mtp
#センシティブ
#nmmn
ご本人様の迷惑にならないようお願いします。
wki side
「……滉斗」
振り返ると、大森さんではなく、
もっくんが立っていた。
しかも、
俺のダボダボの服を着ている。
もっくんが駆け寄ってきて
俺の手を握る。
「え、えっと、あの、 黙ってて、
ごめんなさい、 ぼ、僕、もっくんこと
大森元貴です……」
……………………
まずいな俺。
疲れてんのか?
「幻覚?」
「なっ、違うよ……!」
もっくんのほっぺたを 両手で摘んで
横に伸ばす。
「んん……やめて……」
少し涙目になって、上目遣いで見つめてくる。
「えっ、なに?どういうこと?」
「だっ、だから……ずっとあなたが
大森さんって呼んでたのは、 僕です……」
「ええ……?」
「な、なんで信じてくれないの……」
「ほんとにもっくん……?」
「うんっ、いつもライブ、 来てくれて
ありがと……」
「……うん」
幻覚だとしても嬉しい。
「……ほんとにもっくんだとして、
なんで俺なんか……」
「っ、初めてライブしたときから
ずっと好きだったから……」
「…………へぇ」
「だっ、だからあの、えと、んと、その、」
もっくんが顔を真っ赤にしてテンパりだした。
「う、うん。なに?」
「ええっと、そのっ、」
顔だけでなく、俺の手を握っている手まで
真っ赤になっている。
「あ、えっと」
「お、落ち着いて……」
俺も夢にまで見たもっくんが
目の前にいるのが信じられないけど、
自分以上に焦っている人がいると、
逆に冷静になってくる。
あと焦ってるの可愛い。
「……初めて見たときから、ずっと、
好きでした……付、き合ってください!」
「えぇ!?」
どうしよう……
推しと付き合う……?
そんなの、俺が他のファンだったら
絶対にいやだ。でも…………
俺の返事を待って、
少し泣きそうになりながらも、
真っ直ぐに見つめ返してくる。
「……おねがいします」
「ほっほんとに!?」
ぱあっと表情が明るくなる。
「や、やったぁ…… 信じらんない……」
「いや、俺も信じらんないんだけど。
今も幻覚なんじゃないかと思ってる」
「なっ、なんでよ!……どうしたら
信じてくれる……?」
「ええー……」
「あのっ、ハグしていい……?」
「えっ、」
「だめ……?」
「っいいよ、」
ゆっくり近づいてきて
俺の背中に手をまわし、服を掴む。
もっくんの方が背が低いから、
俺の胸にちょうどもっくんの耳があって、
一方的に心臓の音を聞かれる。
「……どきどきしてる……」
「っ!」
なんだか対抗心が芽生え、
もっくんの頭のてっぺんに鼻を埋めて、
深く息を吸う。
「すぅー……はぁ、
すぅー……はぁ、」
「な、にしてんの」
「頭の匂い嗅いでる」
「や、やめて、」
「ほんのり俺のシャンプーの
匂いする……うれしい」
「な……」
突然始まる言葉攻め合い。
もっくんも俺の胸に顔を埋める。
「すぅー……はぁー……
すぅー……はぁー……」
「めっちゃ吸うじゃん」
「滉斗の匂いすき……」
「…………」
「すき」と言われて、 さらに胸が高鳴る。
「やっぱ嘘。匂いもだけど、 滉斗が好き…」
もっくんをさらに強く抱きしめる。
「……今日さ、 俺の家に泊まるんでしょ?
俺の家のソファ小さいから、
一人でも寝るのが難しいんだけど、」
「……うん」
「俺の部屋のベッドで一緒に寝ない……?」
「……えぇっ」
「も、もちろん、変なことしないって
約束する…………」
「……えっ」
「どう?」
「うん、寝たい」
「よかった……」
「……………………
せっかく一緒のベッドで寝るのに、
変なことしてくれないの……?」
「えっ」
「シてくれないの……?」
俺の腰に手をまわされる。
「……ほんとは、ちょっとしたいです……」
「っ、ちょっとだけでいいの……?」
「ぐっ、めっちゃしたいです」
また俺の胸に顔を埋める。
髪の隙間から覗く耳が赤い。
もっくんをお姫様抱っこする。
「ゎっ」
ずんずんと廊下を進み、俺の部屋に向かう。
「ひ、ろと……?」
「あんま煽んないでよ…… 俺だってそこまで
理性、 あるわけじゃないから」
もっくんはまた顔を真っ赤にして、
俺の首元に頭を擦り付けた。
翌日
音楽番組の生放送に出ていた
もっくんの色気がすごいと、
SNSでファン達に騒がれていた。
もう一つの作品「僕の恋人」にて、
「滉斗」→「若井」「もっくん」→「元貴」と
表記していて、たまに混ざりそうになります。