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初コメ失礼します!凄く面白いお話で最高です!!あと、推測なんですけど、兄弟2人共前世の記憶があると思うんです、もしあるならこの先どんな展開になるのか少しワクワクします!
最高に良かったです。次の話すごく楽しみ待ってます。 «٩(*´ ꒳ `*)۶»ワクワク
佐野side
そして迎える体育祭当日
とりあえず今は順調に進んでいる
みんな頑張ってんな
「白熱しとりますねー」
「そうだな」
「今年は負けたくねぇ!」
「今年だけじゃなく毎年だろ」
と突っ込まれた
まぁ本当のことだしな
「って、お前リレーのバトン用意してこいよ」
「あ、忘れてた」
「じゃあ、安倍手伝ってやれ」
「え!?」
急に呼ばれたから、安倍の口から突拍子のない声が出た
まじか、こいつと……
……なんか嫌な予感がするな
「すまないな」
俺ははしごに昇ってバトンを取りながら、安倍に謝った
「え、いや、全然いいですよ」
と少し控えめな返事が返ってきた
やっぱり避けられてるのか……?
別にいいけど……
「えっと……あった 」
「じゃあ、そろそろ戻りましょう」
と、安倍はそそくさと出ていこうとした
あ、これ完全に避けられてるわ
と思いながら、俺も扉に向かった時
「先生危ない!!!!」
後ろから大声が聞こえ、上を見ると
丸太が倒れてきそうになっていた
まぁ、これくらいなら支えられ……
「佐野くん危ない!!!!」
一瞬のことで分からなかった
ただ、気づいた時には俺は床に座っていて
安倍は丸太の下敷きになっていた
「安倍!!!! 」
俺は急いで安倍の元へ向かった
「いってて……」
どうやら意識はあるようだった
「待ってろ、今丸太を持ち上げるから」
正直、すごく焦っていた
というか、生徒が自分を庇って下敷きになっているのに、焦らない教師はいないと思う
俺は急いで丸太をどかし、安倍を抱え、グラウンドのテントへ急いだ
「うーん、これは捻挫してるね」
たかはしの話を聞いて、俺は少し安心した
命に関わることじゃなくて良かった
心の底からそう思った
そういえば、こんなことあったな
立場は違うけど
「そんな、僕次アンカーなのに……」
と、阿部は落ち込んでいた
落ち込んでも仕方がない
安倍は自分からアンカーに立候補して、誰よりも練習してきた
だから、すごく申し訳なかった
「どうする、アンカーいないけど……」
「さすがに捻挫してるのにリレーの許可はできないよー」
……
「なぁ」
俺は生徒たちに声をかけた
「ひとつ提案があるんだけど……」