いつの間にか、僕は我が子であるショータルに抱えられて、目を醒ました時には、僕の身体には包帯とかが色々と施されて、そのままベッドに寝かされていたみたいだった。
「父さん…また無茶なんかして…!」「ショータル…ごめんね、僕が…」僕がそっとごめんねって言って、その後は理由とかそう言うのを話そうとした途端に、「ううん、父さんは弱くない、僕が強すぎるだけだから。」って言って、僕の弱音をかき消してくれた。
けれど、いつまでたっても僕の弱虫が治らない。なのに何でだろう。
そっと僕は飛ばずに済んだ右手をショータルの頬に当ててやった。
「…父さん!?ちょっ…何するつもりなの!?」
困惑も知らぬままに、僕はそっと、悪役の様にニヤッと笑っていた。僕より身長が30cmも低い我が子の頬をそっと撫で、その右手を下に撫で、顎へ回した後、親指で下唇を優しく撫でる。
「ッ…父…さ…」「ショータル、もう顔真っ赤だよ。」
頬を薔薇の花の様に赤く染めて、僕の事を見つめては、視線を逸らそうと必死になっていた。
僕は彼氏みたいに言ってやったけど、正直言って、今は君しか見たくない。
なーんて言ってる間に、僕はいつの間にかショータルに接近してたみたいなんだ。
「ねぇ、僕と…ヤる?」「父さん…本当にいいの?」
「いいよ。僕はそれでいいから。」
さっきまで弱音を吐いてた僕は、いつの間にか衝動が抑えられずにショータルへキスをした。
唇と唇を離した途端に、僕は甘える様にそっと、我が子の耳へ囁く。
「ねぇ、僕じゃダメ?」
………………………………………
沈黙が続く。
けれども僕はショータルの事を見つめる。長くて、糸のようにサラサラで、絡まず、解けたままの様な髪を、深い深い、海の様な、青い絵の具に黒の絵の具をちょっとずつ足した様な瞳を見つめる。
ショータルは僕を見つめた後、切ない様な笑みを浮かべた。
(承諾の合図だ。)
その合図を筆頭に、僕は思いっきり抱きつく。
ショータルは罠にでも掛かったようにもがこうとするが、結果的には諦めて、僕に抱きしめられるしか方法はなかった。
「早く…シたいなぁ…♡」
なんて声を上げて僕は包帯を解き、点滴も取っちゃって、上半身は一糸纏わぬ半裸に、そしてショータルの背中にも手を伸ばし、ショータルが来ている上着を取り、上半身裸にした後、ベッドの方へ抱き寄せる。
「暖かい?」「うん…父さんのハグは暖かいから…」
そして僕はまた、ショータルの頬に手を添え、猫の様に彼が手をスリスリしたのも束の間…
チュッ…
「んッ…♡」
再びキスをする。でもこれだけじゃ足りない。
なんなら舌も入れてやる。
すっごい暑いし…気持ちぃ…これじゃ足りない…
ハァッ…あッ…駄目ッ…気持ちよくなっちゃ…
ンチュッ…クチュッ…チュッ…ヤバい…いつの間にか舌の絡め方上手くなって…んんッ…やあッ…♡
「「ハァ…ハァ…」」「気持ちいい?」「父さん…でも僕…まだ足りないよ…」
ショータルの身体に刻まれたシアンの痣が、ショータルの事をより一層彩っては、美しくも感じさせる神秘さを、僕に感じさせてくる。
抑えられぬ興奮。僕には止める事の出来ない感情が一直線に行動に移す。
バタッ…
押し倒した後、我が子は僕に聞く。
「父さん…本当に…良いんだね?」「うん…だってもう我慢出来ないから…」
自分が今着ていた下着も脱いで、更には我が子のズボンも下着も脱がし、完全に一糸何も纏わぬ裸体となってしまった僕らは、互いに抱き合い、身体同士を密接させていた。
そこから、今宵の交わりの前戯が始まっていた。
親子二人で、互いの身体にキスをしては舐める行為を繰り返し、サワサワと相手の身体に触る。
(今日は僕が攻めに回る方が良さそうだ。)
なんて思ってるうちにも、またキスは繰り返される。
なんなら、僕は君が望むなら、と。吐息も篭もるようなキスを繰り返し、涙でさえも舌で拭ってしまうから。
そうやって僕は、後ろに周り、何とか再生した左手と、被害の無かった右手を我が子の後ろ肩に掛け、そっと顔を覗かせた。
もういいよという合図の笑顔を見せた我が子を見て、自分の中の欲望が抑えられなくなって来た途端に、僕はもう本戯へと写っていた様だ。
──────そのまま、僕らは快楽に溺れていく──────
「ハァ…ハァ…父さ…ん…」「気持ちいい?ならもっと気持ちよくしてあげるから…」
無抵抗となったショータルの手を、潰すつもりで握って、ただ交わる事だけを考えていた。
もうじき、快楽が頂に達してしまう…その前に、僕はもう一度をキスをし、絡み合う舌と舌が快楽を増していく。汗ばむ身体。密接し合う肉体。そのまま僕らは快楽の海に沈んで行く。
やがて、快楽は頂へと達した。
「あ゛ッ…ゃあッめ゛…でッ゛…♡」「ショータルッ…可愛いよ…♡」
本戯が終わった後、今にも眠りそうな我が子の頬をそっと撫でてやる。
撫でてやると、さっきまでの疲れを忘れ、落ち着いて眠っていた。
そうしてるうちにも、僕も眠くなってきた。
そのまま、ぎゅーってショータルの事を抱きしめ、やっとこさ寝る事が出来た。
ずっとこのままでいたい。でも、明日も僕は魔法少女を○しに行かなくてはならない。
それに…さっきも1語りしていたが、ショータルには身体中にシアンの痣がある。
その痣は…僕とショータルが喧嘩していて出来た物だった。
あの痣が出来てからは、ショータルは強くなっていた。
次は、そこから話そう。
それと…爺さんの方は大丈夫…かな。
─次回へ続く─
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