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涼架と過ごす週末は本当に楽しかった。
ずっと一緒にいたい、そう思っていた。
しかし恐れていた事が起きてしまう。
俺は発作で涼架に冷たくキツく当たってしまった。
涼架は俺をすごく心配していたのに。
来るな、帰れ、と言ってしまった時の目は忘れれられない。
悲しそうなあの目。
こうなってしまうと俺は制御不能だった。
だから手錠で自分を閉じ込めた。
暴れている時の記憶はない。
ただ怯えた涼架の記憶はあった。
あの日みたく、ひたすらに恐怖しかない涼架。
俺は何とか発作に耐えて、落ち着いてくるのを待った。
傍にはトマトジュースとワインが置いてある。
涼架が置いてくれた。この恐怖の中で。
謝りたい。でももうきっと来てくれない。
「涼架…。」
俺は届くことのない名前を静かに呼んだ。
週末もその次の週末も涼架が来ることはなかった。
俺はボーッとただ日々を過ごす。
前のような日常が帰って来てしまった。
いつかはこうなる、分かっていたはずなのに。
もう一度、涼架に会えたら、毎日そう思いながら何も感情も無く過ぎ去っていく。