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とある街の中華屋さん

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とある街の中華屋さん

15 - 第15話・武器ライセンスが必要

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2024年08月29日

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ビーチに出かけた日の夕方。ミンドリー、ぺいん、さぶ郎の3人は警察署へとやってきた。

相変わらず駐車場は多くの警官で賑やかで、この時は大きな犯罪も行われていないようだった。

署内のメインロビーで呼び鈴を鳴らすと、横の扉から現れた警官はまたしてもまるんだった。

「ミンミンボウのお三方。今日はどうされました?」

「武器ライセンスの申請と銃の登録です」

「………承知しました。こちらの都合になりますが、他の署員に手順を教えたいのでご協力いただけますか?」

「それは構いませんよ」

「ではしばらくお待ちください」

まるんの呼びかけで以前会った事のある女性警官の椎名がやってきた。彼女はさぶ郎に挨拶するとまるんの隣に立ち、手続きを進めてくれた。

「えっとぉ、武器ライセンスはどなたが登録されます?」

「私ミンドリーとぺいん君です」

「目的はなんでしょう?」

「治安が悪いので自衛ですね。もちろん、こちらから先にどうするという事はありませんが」

ミンドリーの言い分が割と物騒なことに引っかかったのか、まるんが口を挟んだ。

「この街の治安が悪いということは理解してしますが、そこは出来る限り警察を頼っていただきたいのですが」

まるんの言い分は正当なものだ。しかし、ミンドリーも落ち着いて反論する。

「事件に巻き込まれているのに?」

───ミンミンボウの面々が事件に巻き込まれた。まるんはミンミンボウの3人と知り合いであることを公にしていない。だが、知り合いでなかったとしても市民が事件に巻き込まれたことと、その事実を共有されていないことに二重で驚いた。

「どういうことでしょう?」

「詳しくはぺいん君から」

ミンドリーに水を向けられぺいんが話し始めた。

「まず昨日。出前に行ったら銀行強盗の人質になった。犯人が良心的?だったから酷い目にはあっていないけど、解放された後、現場に放置された」

「確認ですが、警官はその場にいました?」

「いたけど、全員犯人を追いかけてった。まぁ、店のバイクが残っていたから帰れたけどね」

「それはこちらの対応が行き届いておらず、申し訳ありません」

「あとね。今日の午後。3人で遊園地そばのビーチに行って、遊ぼうと思ってボート出したら撃たれた。遊園地を挟んだ反対側で犯罪があったみたいだけど、警察っぽいボートに撃たれたんだよね」

「え?それは大問題じゃないですか。警告とかも無しですか?」

「なかったね。その後、警察ヘリが来たけど、退避するように言われただけだったよ」

詳しく話を聞いたら大問題である。警察が人質だった市民を放置し、別の現場では市民に対して犯罪者かどうかの確認や警告なく発砲している。

まるんは頭を抱えたい気持ちを抑えながら、さらに詳しく聞こうとしたが、それをミンドリーが制止した。

「まぁ、その他にも伝えたいことはあるけど、一旦武器ライセンスと銃と刀の登録をお願いしていい?登録のための大きな理由は話した通りだから」

「承知しました。椎名さん、進めてくれる?」

少しの間待つと登録は無事終わった。

「まるんさん、二人とも登録終わりましたよ」

「椎名さん、ありがとう。それでは先ほどのお話を聞きたいので、お三方は別室までお願いします」

断る理由もない3人は、まるんの後に続いて奥の部屋へと足を進めた。

ビーチに出かけた日の夕方。ミンドリー、ぺいん、さぶ郎の3人は警察署へとやってきた。

相変わらず駐車場は多くの警官で賑やかで、この時は大きな犯罪も行われていないようだった。

署内のメインロビーで呼び鈴を鳴らすと、横の扉から現れた警官はまたしてもまるんだった。

「ミンミンボウのお三方。今日はどうされました?」

「武器ライセンスの申請と銃の登録です」

「………承知しました。こちらの都合になりますが、他の署員に手順を教えたいのでご協力いただけますか?」

「それは構いませんよ」

「ではしばらくお待ちください」

まるんの呼びかけで以前会った事のある女性警官の椎名がやってきた。彼女はさぶ郎に挨拶するとまるんの隣に立ち、手続きを進めてくれた。

「えっとぉ、武器ライセンスはどなたが登録されます?」

「私ミンドリーとぺいん君です」

「目的はなんでしょう?」

「治安が悪いので自衛ですね。もちろん、こちらから先にどうするという事はありませんが」

ミンドリーの言い分が割と物騒なことに引っかかったのか、まるんが口を挟んだ。

「この街の治安が悪いということは理解してしますが、そこは出来る限り警察を頼っていただきたいのですが」

まるんの言い分は正当なものだ。しかし、ミンドリーも落ち着いて反論する。

「事件に巻き込まれているのに?」

───ミンミンボウの面々が事件に巻き込まれた。まるんはミンミンボウの3人と知り合いであることを公にしていない。だが、知り合いでなかったとしても市民が事件に巻き込まれたことと、その事実を共有されていないことに二重で驚いた。

「どういうことでしょう?」

「詳しくはぺいん君から」

ミンドリーに水を向けられぺいんが話し始めた。

「まず昨日。出前に行ったら銀行強盗の人質になった。犯人が良心的?だったから酷い目にはあっていないけど、解放された後、現場に放置された」

「確認ですが、警官はその場にいました?」

「いたけど、全員犯人を追いかけてった。まぁ、店のバイクが残っていたから帰れたけどね」

「それはこちらの対応が行き届いておらず、申し訳ありません」

「あとね。今日の午後。3人で遊園地そばのビーチに行って、遊ぼうと思ってボート出したら撃たれた。遊園地を挟んだ反対側で犯罪があったみたいだけど、警察っぽいボートに撃たれたんだよね」

「え?それは大問題じゃないですか。警告とかも無しですか?」

「なかったね。その後、警察ヘリが来たけど、退避するように言われただけだったよ」

詳しく話を聞いたら大問題である。警察が人質だった市民を放置し、別の現場では市民に対して犯罪者かどうかの確認や警告なく発砲している。

まるんは頭を抱えたい気持ちを抑えながら、さらに詳しく聞こうとしたが、それをミンドリーが制止した。

「まぁ、その他にも伝えたいことはあるけど、一旦武器ライセンスと銃と刀の登録をお願いしていい?登録のための大きな理由は話した通りだから」

「承知しました。椎名さん、進めてくれる?」

少しの間待つと登録は無事終わった。

「まるんさん、二人とも登録終わりましたよ」

「椎名さん、ありがとう。それでは先ほどのお話を聞きたいので、お三方は別室までお願いします」

断る理由もない3人は、まるんの後に続いて奥の部屋へと足を進めた。

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