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ソ連視点
立場を壊すと言ってもどのようにどんな風に壊すのか考えないといけない。
怪我をさせるか、スキャンダルを作るか、事情を作るか。
心を壊すためにはスキャンダルを作らなければいけない。
けれど作るには少なからず”事実”が必要だ。
яが近づいてみることも出来るけど、こんなこと気付かれたら駄目だ。
かと言って知らん奴らに取られたくはない…
あの他のアイドルも営業としてやってるからスキャンダルにはならない…
俺は最低な事で葛藤した。
尊厳を破壊すればアイドルも辞めるんじゃないか?
スキャンダルを作らなくても事情の方で心を壊せばいい。
となると…
やっぱりなっちゃんの家にジジイを呼んで…
いや、なっちゃんのハジメテはяが貰いたい。
でもなぁ…
駄目だ。яは。
他の奴に犯されていても、興奮してしまいそうなんて。
次はなっちゃんの住所を知らなければならない。
ストーカー…対策はしているのだろうか。
さすがにしてるだろうな…
やってみる価値はあるか。
…とは言っても
少し想定外の事はあった
なっちゃんが出てくるまで待ち伏せしたは良いが、護衛…
いや、あの2人がなっちゃんを囲うようにして歩いている。
これは近づくことは出来ないが…
住所特定くらいは出来そうだな、♡
яは早速後を付いていった。
着いて行くのは意外にも簡単なことだった。
何度かなっちゃんが後ろを振り返ったが、気付いていなかったみたいだ。
一番厄介なのは三人でルームシェアしてることだが…
幸いにもなっちゃんは一人暮らしみたいだ。
普通の家だな…
戸締りもそこまで頑丈じゃなさそうだ
これなら誰でも忍び込めそうだ。
「待っててね、なっちゃん…ッ♡」
яはアスファルトに光る水溜まりを踏みしめて言った。
ナチス視点
何か後ろに気配を感じる気がする。
イタ王と日帝は気付いてなさそうだ。
気のせいかもしれないが怖くてたまらない。
ストーカーでも居るんじゃないかと一度後ろを振り返ったがそこにはなにも無かった。
2人と分かれ道で手を振るのが、今日だけは怖かった。
まだ後ろに気配がある気がして、また振り返った。
今度は何も無かったが、壁の陰に赤い手と茶色のコートが見えた。
「なんだ。彼奴か…」
誰にも聞こえないような声でボソッとつぶやく。
可愛いことをしてくれるじゃないか。
まったくもう。
今日は愛おしさで寝れなそうだ。
わざと戸締りを緩くしたから、彼奴もやりやすいだろう。
攫ってくれと思ってるわけじゃないけど、心のどこかでずっと一緒に居たいという気持ちがうごめく。
俺は最悪な奴なのかもしれない。
「ずっと待ってるぞ、♡」
アスファルトに輝く君の靴を確認して、ドアを閉めた_