『弔くんおかえり〜!!』
そう、言って近くに来る凛。
「凛……!!」
凛だ……凛……好きだよ……
俺は凛を抱きしめる。
……シャンプーの匂いがする。
「凛、風呂入ったの?」
『えっ?ああ……バーで酔っ払っちゃって……お風呂で酔い覚まそうとさっきお風呂に入ったの』
そう、言って笑う凛。
「……お酒、飲んでたの?」
凛はここに来てから少しはお酒を飲んでるが、そんなに酔うまで飲むことなんか初めてだ。
『うん!黒霧さんが作ってくれたカクテルみんな美味しくって!お酒が進んじゃった〜』
また、一緒に飲もうね、
と
ポンポンと俺の背中を叩きながら言う____
……
「ふーん……別にいいけど……」
凛は笑って話してるし……
凛は……裏切ったりしないよね……?
……
一応、
聞いておこうか。
俺は凛を離し、肩に手を置き言う。
……
「荼毘はどこ?」
俺が問うと
凛は
『荼毘さん?ああ、少しバーで会って話してて……お部屋まで送ってもらったよ……』
と。
目を。
俺から目を
逸らしながら話す。
なんで。
目をそらすんだよ。
「荼毘と話すなってこの前言ったよな?」
『はい……』
シュン……とする凛。
「荼毘とは何話したの?何してたの?部屋まで送ってもらっただけ?」
『もらっただけだよ……』
俺の目を、見て話す。
そして
俺の頬を両手で包み
『大丈夫だよ、弔くん。
荼毘さんとは何も無いよ』
笑って
『弔くん、大好きだよ……』
と俺にキスをした____
……。
なんで。
何も無いのに
関わってんだ?
なんで俺がいない時にいつも____
ボリボリボリ……
気が狂いそうだ。
『弔くん!だめだよ掻くのは!』
凛が俺の腕を握る
うるさい
なんで
どうして
荼毘がいつも邪魔をするんだ
俺の凛なのに____
ボリボリボリ……
『弔くん!』
凛が俺を呼ぶ。
ああ凛……
俺はまた凛をギュッと抱きしめる。
そして____
『痛っ!』
首筋を強く噛む。
凛の首筋に滲む血____
『弔くん……痛いよ……』
そう、涙目で傷口を抑えながら言う凛。
なにを泣く必要があんの?
苦しい____、
苦しい____
苦しいのは俺なのに。
「……凛、来い。」
俺は凛の腕を乱暴に掴み、ベッドへ____
コメント
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続きたのしみです!
うん、すき