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rbru/nmmn/ご本人様関係無し/誤字あるかも/rb『』 ru「」
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これで50話目なことに驚きです。
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星導は静謐に東雲を眺めていた。
寝間着の上からコートを着て、時々さむっ⋯、 と細々声を漏らしては小柳のことを考えつつ日の出を見つめていた。
小柳の戦闘中に光る炯眼も閉じられていて、穏やかにか細い寝息を立てて夢の中を彷徨っている。
冬の東雲で物思いに耽るときといえばなんとなくコーヒー、ホットココアの印象だが星導は迷わず黒烏龍茶を選んだ。
星導の身体も冷えつつあり、そろそろ愛しき恋人が寝ているベッドへと向かうか、と動き出した。
コートを折り畳みソファーの背もたれに掛けて寝室に歩き出す。
星導はまだ小柳が寝ているだろうと考え静かに寝室のドアを開けたが、その考えは的外れだったようで。
星導の目には髪をかき上げながら、目を覚まそうとしている威勢のない狼が一人座っていた。
ドアの音に気付いたようですぐに顔を上げ瞬きをする。
『おはよ。』
「⋯ん、ぉはよ」
「どこ行ってた」
『ベランダ出てた。体冷えちゃったからもう一回ベッドに潜ろうかなって』
「⋯ん、そ。」
『ほらほら、小柳くんも眠いんでしょ〜。はいってはいって。』
と座っていた小柳に抱きつきながら寝転ばせ、それと同時に星導も寝っ転がった。
星導は暖を持った小柳で温まり、
熱いとまで感じていた小柳は星導の冷えた身体で体温を調節する。
小柳は寝相に違和感を感じたのか、はたまた星導の顔を見たかったのか。おそらく前者なんだろうが、抱きついてきている星導のほうを向いて、脚から星導の腰に巻き付き星導に抱きつく。
きっとベッドのコンディションが悪かったのだろう。星導は相変わらず能天気な考えで甘えてきてくれているんだと喜ぶ。
それと同時にこの体制にやましいことを考え始める。
まぁ、今の体制は星導から言わせればとてつもなくエロい。まぁ抱きつかれているだけでエロいと思う星導も大概だが、
熱いからと言って胸元が緩い服を着ている。
そのせいで星導が大量につけた跡は丸見え。胸板もまぁまぁ見えている。
こんな可愛いことをしてくれるのは今だけだと星導は自分のソレが臨戦態勢にならないよう心を鎮めようとするも、小柳の体制は星導からしたらどんどん誘惑してくる体制へと変化している。
強く抱きついて頭を星導の上にしたり。
まぁそれはそれでキツかったのか、今度は星導の上に寝転び抱きつく。
その時点で星導は臨戦態勢に入ってしまったようだ。
幸い自分のソコには小柳の身体は無いが、
時間の問題。
星導もこうなってしまったら理性との戦いが始まってくる。
とりあえずこの体制をなんとかしないといけない。
トイレで自分のモノを鎮めようと考え、とにかく触れない見させないという信念を強く抱いて小柳を退かそうとする。
でも折角こんな抱きついて甘えてくれているんだし⋯と、欲張り。実際小柳は自分の楽な体勢が見つからず抱きついてこんな惨状になるような寝方をしているだけなのだが。
小柳は星導の身体からもう退いてやろうと動くと、見事に臨戦態勢の星導のモノと触れてしまった。
「⋯おまえ、浮気しにいってたんか⋯⋯」
『ちがうし。小柳くんのせいで⋯⋯⋯』
「はぁ?俺??なんもしてないだろ⋯」
「朝から盛りやがって⋯⋯」
と星導を睨むと、巷でドMと有名な星導は『その視線もっとちょーだい〜♡』と調子に乗っていた。小柳はこの爆発物をどう処理するか悩んでいるよう。
『って、そうじゃない。小柳くんがそんな服着るからだよ。丸見えなんだよぉ⋯⋯』
「丸見えって、首ぐらいだろ。お前には何が見えてるんだよ。透視か。」
『お前の首見るだけでこっちは興奮材料なんだよぉ⋯しかも、胸見えかけてるんだよ。』
「ヘンタイ。もう近寄んな」
『ヘンタイだとぉ!?もういい、襲ってやる。お前のことなんかしらないからな、いいんだな? 』
「すいません。」
『許さない⋯ユルサナイ⋯』
「カタコトなってんぞ笑」
そんなことを言ってる小柳。もちろん襲うだなんて言葉は冗談だと思っている。
星導は本気だ。目が正気ではない。
腹に腕を回しながらけらけらと笑っていると、星導は起き上がって小柳の上に馬乗りする。星導の魔の手がどんどん小柳の指と絡めあげられていく。
小柳の顔は真っ青。動揺して瞬きが多くなっている。 視界も泳ぎまくり。
星導は怖いくらいに笑顔。
『ごめんね、変態で。朝から小柳くんのこと襲えちゃうくらいにさぁ。』
身震いをしたのを最後に、小柳は服も脱がされ全てを顕にされた。
小柳はもう変態と言わないようにしようと心の中で強く信念を抱いた。
星導にもまだ理性は残っているのか、はたまた朝だからなのかは小柳は知る由もないが、 これまでで一番優しく小柳のことを抱く。
いつもなら奥の壁を突き破るように激しくピストンを繰り返すが、
とちゅ、とちゅっと優しく突く。
それは小柳の身体にも助かることではあったものの、毎日のように激しく抱かれている小柳には逆効果だったようで快感が足りていない様子だった。
見事に調教された結果だ。
右手の人差し指を曲げて第二関節を噛む。
ふっ、ふっ、と途切れ途切れに息を吐いて圧迫感を逃す。
急に、しかも早朝に襲われても尚嫌がらない小柳も小柳で大概だが星導はそんなこと気にしない。
だって、目の前で可愛い恋人が甘い吐息を吐いているのだから。自分のせいで、こんなに可愛い恋人がいるんだから。
小柳は星導の首と背中の境目に抱きついて上半身を軽く起こした。
口を星導の耳元に近づけ、吐息を飲み込んで、まだあふれ出る吐息を吐き出す。
星導にとても小さく、微かな声で何かを囁いた。
何を囁いていたのかは言うまでもない。
最後に耳たぶに噛み付いて、頭をベッドに倒した。
キュートアグレッションに侵されている星導は、小柳の事を光もなく理性も消えた瞳で見つめていた。
押し倒した状態で興奮のままに吐き出される息を飲み込んではまた逆流してくる息を吐く。途切れ途切れに息を吐く星導はさながら爆発しそうな興奮を抑えている獣。
襲われる前とは比にならないほどに強く押さえつけられている小柳の手首。
そんな星導に怯えていないのは自分の囁いた言葉があるから。
なんならさらに興奮を煽り立てるような笑顔を見せ、腰と背中をくねくねとうねらせて星導の追撃を待ち構えている。
星導はまだ現在時刻のこともあってひどく手荒く小柳の事を抱きたくない。
小鳥のさえずりのように穏やかに優しく小柳の事を抱きたい。
何度も息を途切らせて深呼吸しようとも心は落ち着かない。
興奮が勝っている。
この沈黙の時間ももう3分を経とうとしている。小柳も身体がじくじくと甘く熱くなってきて、頭を動かしてギリギリ動かせる指で髪を耳にかける。
まるでアンガーマネジメント。怒りが興奮に変わっただけ。
星導にアンガーマネジメントは効かなかったのか。
何も動こうとしない星導に小柳は目を瞑った。そのまま頭を傾けて息を整える。
その仕草は星導にとってはとてつもなく逆効果で理性の意図はギリギリ繋がれていたものの、その仕草を理解した瞬間プツンと切れてしまった。
目を瞑っていた小柳が星導の目を見つめようと頭の位置を戻そうとした瞬間、
星導は頭を傾けて余計に綺麗に見える首の筋に思いっきり吸い付いた。
小柳は大きく目を見開いて、下唇を噛む。
どちゅッ、と大きな音を立てそうな程まで強く奥を突いた。小柳は喉の奥を開いて嬌声を漏らす。
「っ”⋯ぅ゙、ぁ”っあ、っは、♡」
圧迫感を逃そうと腰を浮かせてくねらせ腹をへこますも星導のモノが浮かび上がるわイイところに擦ってしまうわ。で結局圧迫感は消えたものの視界は困るし快感も強くなるしであまり変わらなかったみたいだった。
「ふッ、ぁ”、ぅ゙〜っ”♡ぁ、ふ、っぅ」
どれだけ小柳が可愛い喘ぎ声を発そうと星導は何も喋らずただ腰を動かすだけ。
「っ”〜、?なんで、何も、っ話さね、っの」
そう小柳が聞いてみても息を途切らせながら腰を動かすだけ。
と、ここで星導は腰の動きを止めた。
小柳の肩がビクッと震えて、目を見開きする。手首を強く押さえつけていた力も弱められ星導は小柳の上に膝立ちした。
小柳は何が起きているんだと困惑が止まらない。
そんな困惑中の小柳に星導は膝立ちのまま前に倒れて小柳に抱きつく。
体幹がしっかりある小柳は体重をかけられ抱きつかれてもベッドに倒れることはない。
小柳は困りつつも笑って星導の頭を撫でた。
「⋯はっ笑、急にどうしたん」
「ほら、朝だから疲れたんだろ。もう寝たほうが良いんじゃねーの」
さながらスパダリと言うべきであるだろう。
星導から声が聞こえなく普通何か喋るだろうと考えた小柳は星導から何も聞こえない事に違和感を持って肩を優しく持ち少し起こす。
案の定星導は目を瞑って寝息を立てていた。
起こさぬようそおっと小柳自身にもたれさせて、小さく笑っていた。
小柳は星導からの言葉を期待してたのも事実だが、寝てしまった星導に愛しさを感じたのも事実。
「⋯ったく、」
優しく自分の体からどかしてベッドに寝かせた。自分も服を着て、星導にも服を着させる。風邪をひいたら看病するのは小柳であるから。
「オレの勝ちだな。ほしるべ?」
小柳自身のプライド的に自分からヤりたいだなんて言えるわけない。しかも早朝から。
星導は恋人の姿に興奮して気にしてもい なかったが、小柳が首元が開いている服を着ることなんて滅多にない。
わざわざ、星導の好みを見抜いて、だ。
星導がベランダに出ていたのを良いことに服を着替えた。
少なくとも自分が照れてしまうようなこんな大量の跡見せびらかす訳がないだろう。
星導は真実を知らなくとも小柳には全て分かっている。激しく抱かれたかったのに優しく抱かれ全てお見通しなのかと焦った。
だから、星導に甘いひと言を囁いた。
「もっと、ひどくして」
と。
だがしかし、 小柳も小柳で罠にかかっていたのかもしれない。オネダリをしてほしい星導は優しくいいところを逃しながら抱いていたら 何か言いたくもなる。
それを見越して星導は優しく抱いていたのかもしれない。
誇らしげに勝ちを呟いている小柳も罠に引っかかっていた、ということだ。
どちらも試合には勝ったが勝負には負けているということ。
けれど星導が寝た後首に噛み付いたり、
星導の顔の前に自分の首元が来るよう見せびらかしたりと勝ちに舞い踊っていた小柳にはそんなこと考える由も無いのだろう。
“星導が起きるまで”は勝ちに踊らされている小柳を許してあげよう。
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