(渡辺翔太)「はぁ……ふぅ……」
(渡辺翔太)「険しっ……」
(岩本照)「渡辺!もう少しだから頑張れ!」
(ラウール)「阿部ちゃん、今どこらへん?」
(阿部亮平)「もう少しだよ」
(目黒蓮)「しょっぴー、行くよ!」
(渡辺翔太)「ちょっと待って……」
俺は年を越してからすぐにメンバーの予定が合い、今は博麗神社に向かって歩いてる。
(ラウール)「人が作られたみたいけど」
(ラウール)「ぽろぽろだな……」
(阿部亮平)「ああ……」
(阿部亮平)「あ、見えてきた。」
(佐久間大介)「あ、あれが博麗神社……」
(佐久間大介)「でかい……」
(阿部亮平)「一旦、ここ休憩だな」
(渡辺翔太)「はぁ……疲れた……」
(ラウール)「……ここが……紗代子が……」
(ラウール)「……あ」
石畳の道の隣になんかしらの木が立ってる。
(ラウール)「なんだろう、これ」
(阿部亮平)「字が掠めて読めない……」
……村……こ……眠……
(宮舘涼太)「もしかしたら亡くなった村の人々たちがここに眠ってると思う。」
(ラウール)「……」
(ラウール)「紗代子がここまでどんな思いで運んできたんだろう……」
(深澤辰哉)「……」
(佐久間大介)「弔うよ」
(目黒蓮)「ああ」
冥福を祈り終えて、俺たちは神社の周辺を歩いた。博麗の一族が住んできた家もあった。
家に入り、色々なところを見た。
(ラウール)「……」
(向井康二)「阿部ちゃん、これ読める?」
(阿部亮平)「えー、読めない」
(ラウール)「どうした?」
(向井康二)「ラウール、これ」
(ラウール)「なんだろ……博麗の巫女?」
(ラウール)「所々は読める……」
博麗の巫女は村を守る巫女である。
妖怪退治や異変解決を主に活動する。
千年以上の伝統であり、巫女としての力を持つ一族は博麗の巫女になる。
条件は三つ
空を……程度の……
……気を……る……
巫女としての……がある。
(阿部亮平)「ここまでみたい」
(向井康二)「博麗の巫女になる条件は三つ」
(ラウール)「文字がごちゃごちゃとしてて、見えない。」
(阿部亮平)「とにかく、後に調べることになるから撮ろうか。」
(ラウール)「うん」
(佐久間大介)「……」
(深澤辰哉)「どうした?」
(佐久間大介)「いや、これ開けられない。」
(深澤辰哉)「金庫か、何が入ってそうだな」
(佐久間大介)「壊そうか」
(深澤辰哉)「いや、やめとこ」
(深澤辰哉)「怒られそうな気がする」
(佐久間大介)「そうか」
(ラウール)「……ん?」
村の人々たちが眠ってる場所の隣に何かの文字が木に刻まれている。
(ラウール)「ん……?」
私…………
(ラウール)「なんだろう……」
掠めて読めなくなってる。」
(ラウール)「……これも調べるから撮ろう。」
(目黒蓮)「……あ」
(目黒蓮)「これって、巫女服?」
(岩本照)「ほんとだ、紗代子のものかもな」
(岩本照)「……赤いリボンと一緒に丁寧に置かれてある。」
(目黒蓮)「……そういえば……写真とかある?」
(岩本照)「探してみようか」
(目黒蓮)「……あ、佐久間」
(目黒蓮)「……待て、何してんの?」
(佐久間大介)「あ、この金庫壊そうかと」
(岩本照)「開けられないの?」
(佐久間大介)「ダイヤル式だもん」
(深澤辰哉)「だから、仕方なく」
(岩本照)「……怒られそうな気がするから」
(岩本照)「やめとけ」
(目黒蓮)「……写真とかあるかもよ」
(岩本照)「……まぁ、その可能性はあるな」
(目黒蓮)「やってみる?」
(岩本照)「……ああ」
(佐久間大介)「じゃ、持ってきたこのハンマーで壊そうか。」
(深澤辰哉)「気をつけろよ」
(佐久間大介)「うん」