テラーノベル
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このお話は@おどろく様および、おどろくゲーミング様の二次創作です。誤字脱字があったら、速やかに訂正してもらえるとありがたいです。
01 Prologue 〜ちょっとお騒がせな殺し屋さん〜
この世界はいかにも計り知れないぐらいに卑怯で、残酷で憎い。
例えば子供が「プロサッカー選手になりたい!」と言ったとしよう。
そしたらその夢を叶えられた子供は何人いるんだろう。
社会の厳しさにめげた子、練習をしても伸びなくて諦めた子。
言いたいのはそれだけじゃない。
もっと幼く、夢と希望を両手に抱いてそのまま事故や殺人で死んでいった子、そんな夢すら抱けなかった子。
普段、子供は社会の闇を知らずに生きていくものだ。そんなことあってはならない。
そう、‘私’は思う。
「今日のご飯は何かなぁ__ハンバーグとか!?」
誰もいない静かな路地裏にツン___としたカラースプレーの匂いが広がった。
少女がスプレーを壁に吹き付けてそう言った。
壁には少女が描いたであろう可愛らしい女の子の絵が描かれていた。
まだところどころは色が塗られていない。まだ書きかけだ。
けれども少女はカラースプレーを置いた。
足に力を入れ、バネのように華奢な体をくるりと空中で一回転させて、家の屋根の上に着地する。
少し待っていると、こつ___こつ____と足音が近づいてきて少女はさらに音を立てないようにひっそりと息を殺した。
「誰かいるのか?」
警察だろうか、お馴染みの服を着て自転車を押していた。
「もうちょっとで見つかる所だった___」と心の中で安堵して立ち上がる。
警察が来てしまったからにはここに要はない。
音を立てないように、人間とは思えない身体能力で家の屋根の上を渡った。
少女の名前は‘マルべロス1223’___またの名を‘@おどろく’。
ここらではちょっとお騒がせしちゃってる殺し屋だ。
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