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ここは魔法界
みなが当たり前のように
魔法を使い 当たり前のように
魔法が日常にある世界
魔法は神から与えられたものとされ
魔法の巧拙によって身分が決まる
そんな世界
フラン・ワトンソンはイーストン魔法学校の高校一年生である。
イーストン魔法高校とは魔法界において、あらゆる魔法使いを輩出した名門校。 温柔敦厚で、魔法のみならず人格をも重んじる。
そんな学校に初等部から彼女は属している。
今日は記念すべき高校一年生の初日である。もうすぐ16歳の年頃の女の子。大抵の人は気合が入るはずだが…
(まだ寝ていたい…寝癖のままでもう行っちゃおうかな…)
そう、ぼけっとしてるこの黒髪ボブがフラン・ワトンソンである。
「もう行かなくていいかな」
彼女のルームメイトにそう言うと
「早く目覚ましてよ!!今日で私たちが一緒の部屋なの最後かもしれないでしょ!!?また高等部で寮分けがあるんだし…」
とルームメイトは少し寂しそうな顔をしたがそんなことも気にせず布団に潜ったフランに
「ごらぁ!はやく起きんかい!!」
と布団を引き剥がし、いつも通りの朝のやりとりをしている。
なんて平和な朝なのだろう、部屋を出る時間が迫る中そんな呑気なことを考えながらベッドの上で頼りなく返事をした。