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春 は 出 会 い と 別 れ の 季 節 だ と い う 。
で も 、 俺 に 別 れ な ん て 必 要 な い 。
こ の 毎 日 が 、 永 遠 に 続 く と 思 っ て い た 。
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☆ hr side
「それじゃあ…」
ライブの片付けも終わり、みんなの最寄りの駅に着いた。
外は暗く、頭上では星が輝いていあ。
「今まで、ありがとな」
今日でこのメンバーとはお別れ。
みんなで決断した事だが、俺はまだ受け入れることができていなかった。
このメンバーを失うことが信じられなかった。
いや、信じたくなかった。
ライブ会場でも、電車の中でも沢山話した。
でも、まだ話し足りてない気がした。
俺たちの間を静かな時間が過ぎていく。
「別に、一生会えなくなるって訳じゃ無いからね」
「せやせや、何時でも電話しようや笑」
「落ち着いたらまた遊びに行きましょうね」
そうだ、これは永遠の別れではない。
会おうと思えばすぐに会える距離だ。
頭では分かってる。でも……
「それじゃ、」
「またな!」
「身体には気をつけてくださいね」
メンバーが俺に背を向ける。
待ってくれ、と引き止めたかった。
俺を置いていかないで、と。
でも、もう遅い。
伸ばしかけた手は空を切り、闇夜の中に落ちた。
☆ut side
俺とはるてぃー以外のメンバーは反対方向に歩いていく。
今日でお別れと言われても、正直実感がわかなかった。
でも、今この瞬間は苦しくて、切なかった。
1番最近入った俺がそう感じているのだがら、3年以上の付き合いのはるてぃーはもっと苦しいだろう。
横を向く。
俺よりも少し小さいはるてぃーは下を向いたまま微動だにしなかった。
「はるてぃー、」
声をかけるとはるてぃーは顔を上げた。
その目には涙が光っていて。
でも、それを流すまいと必死に堪えていて。
俺はそっと抱きしめた。
「泣いていいよ、辛いだろ」
抱きしめた体から震えが伝わってくる。
寒い中、温もりが伝わってくる。
“近くで支える”と決めたはずなのに俺はこんな事しかできないのか。
暗い夜空の下、ただ時間だけが過ぎていた。
ふと顔を上げると頭上で星が輝いていた。
こんなにも寂しい夜なのに星だけは希望に満ち溢れていて。
気がつけばはるてぃーも顔を上げていた。
2人、目が合う。
「なぁうた、次の企画どうしよっか!」
泣きながらも笑った顔を見て、
今度は俺が泣かされる番だった。
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春 は 出 会 い と 別 れ の 季 節 だ と い う 。
で も 、 俺 に 別 れ な ん て 必 要 な い 。
こ の 毎 日 が 、 永 遠 に 続 く と 思 っ て い た 。
で も 、 別 れ の 分 だ け 新 た な 出 逢 い が あ る と 信 じ て _
明 日 か ら の 新 し い 毎 日 が 俺 を 待 っ て い る 。
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3⁄25 メメントリ解散LIVE「スタートライン」
彼らの未来が星空のように明るく輝いていることを願っています__