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「今朝また爆弾を見つけたらしい」
「またですか懲りないですねー。まだ朝エリオットさんがササっと片付けてくれるからいいものの」
「まあ敵方もこの総力戦体制でだいぶん戦力も削れてると思うし、犯行ができる夜から朝はCIAとうちでがちがちに固めてあるから仕掛けられても小型くらいになってるわけだ。それにここだけの話黒鴉とひそかにやり取りしてる企業の子息もいるらしい」
「俺たちってホントにいるんですかね?もうそれだけで十分護衛できているじゃないですか」
「いやリスクはそれでもある万が一敵が総戦力で攻めてきた時の最後の砦だっていうかそれここでする話か?」
「まあ確かにそうですね…」そう今俺たちはある高層ビルの天辺にいる。なぜそんなところにいるかって?そりゃ任務だ。やっと日曜が来た思えばこれである。今回の任務はこのビル内で行われるある貿易会社と海外テロ組織の取引を制圧すること。外の警備は突破できなくもないが人目に付くので却下。よって窓から入ろうというところだ。
「じゃあ部屋のロック頼むぞ」
「了解です先輩」体に巻き付けてある命綱はゆっくりと下がっていく。ビル風もあるので少しづつ慎重に降りるということは結構難しいことなのだ。目的の階まであと15メーター。その時急に綱が勝手に下降しだし目的の階の10階分下に降りてしまった。盗聴器からは特にこれといった内容は聞こえないので多分ぎりぎり気づかれていない。上がろうとしても綱が反応しない。無線を手に取る
「おいどうした」
「すみませんなんか故障したみたいです」まあ任務にはこう言うこともつきものだ。ここからは自力で上がるしかないらしい。自分で上がるともなるとかなり厳しい。強風で何度も飛ばされかける。しかし時間は待ってくれない。あと5回分のところで盗聴器からは取引終了の合図が聞こえた。しかしドアは開かない。ここで敵は補足されていたと気づく。かなりまずい状況になった。すると一人の男が窓の外を見始めた。あと1階分!!間に合え間に合えと何度も祈ったもののワイヤーが少し風に揺れたことで気づかれた敵は容赦なく窓ガラスをすぐさま割り。発砲してくる。
「先輩大丈夫ですか?」
「かなり厳しい。ドアはあとどのくらい持つ?」必死によけながら答える。
「約3分かと」くそどうすりゃいい。このままよけてても絶対当たる。そして仕方なく一つ下の階の窓を割りビルに入る。オフィスなので人目に付くが外よりはましである。電話線やキャスター椅子をどけて走り抜け階段を上るとすぐに敵が出てくる。敵はすぐに拳銃を抜こうとしたが一人は鳩尾にもう一人は頭にストレートを入れて通り過ぎる。激しく銃弾が飛び交う中廊下を走りサッと部屋のドアに小型爆弾を仕掛ける。5秒立つと警備員もろとも爆散し、部屋に入る。何人かが横から襲ってきたがそれは国家公安委員会情報部エースのハイドの敵ではない。一人の男が目の前に怖気手腰を抜かしている。
粉塵の中一人の男が部屋に入ってくる。たった1分ですべての警備員を制圧したやつ。どんなものかと見え見れば子供である。
「なんだ子供か?なぜこの様な青二才に我らが負ける。ほっほら立て!私を守れ」しかし誰もそれに応じない。全員気絶していたのだ。
「ばっばかなこんな奴に我らの計画を…」
「お前何者だ?」どんな質問にも答えづ歩み寄ってくる。気づけば自分ももう窓の外にはみ出ていた。
「国家公安委員会情報部のものだ。貴様をテロ組織に加担した重要犯罪者として連れてゆく」
「まっ待て違うんだ。俺ははめられたんだ!あんたら黒鴉って組織追ってるんだろ」
「・・・」黒鴉…結衣を狙う謎の組織…
「その組織の情報を俺は知っている!」確かに重要な情報なのかもしれないだが…
「それはお前の取り調べの時に聞く。それで罪から逃れられると思うなよ」
「こっここで見逃さなければ情報は渡さないぞ!」
「その覚悟はこれから始まる拷問に耐えられるかな?」
「っちょおい待て!この国に拷問はないはずじゃっ」案の定すぐ気絶した。無線に向かってサクラサクという。これで後の処理は任せて自分はゆっくり自宅で…といったところでやっとあいつが来た。
「ゼー先輩ゼー応援ゼー来ました」なんか階段降りてきただけのはずなのにすでに頭から血が出ている。
「お前それどうした?」
「ちょっと転んじゃってゼーってもうゼー終わったんですかゼー」相変わらず使えないやつである。
「ほらさっさと帰るぞ」
「はっはい」するとまた急に無線が鳴る。任務信号である。内容は某社ビル内に仕掛けられた爆弾の解除…二人はまた絶望の顔になり次の任務へ向かった。スパイは休む暇がないのである。
すいません!インフルで寝込んでたので投稿時間いつもより遅れました!