だから、恋をした。

架純は…いじめられていたことを…。

最初の頃はすごく浮かれていたんだ…。新学期…架純はあんなに…可愛らしい笑顔を見せてくれたのに…私は…いじめられてたことにちっとも気付けなかったのが悔しい…そして…悲しい…なんで……架純はいじめられないとだめなのだろう…？なんで……いじめられてるの？私には全然わからない…みんな架純をいじめて笑っているけれど…本当に…面白いの？そんなに…面白いことなの？人を傷つけることが…。なんでか、私にはさっぱりだ…。

私達がそれに気づいたのは…もう…新学期から…１〜２ヶ月立った頃の時だ…。あんなに…架純が周りから言われてるとは思ってもいなかった…。

「架純って、ブスだよね〜」

とか…

「あいつと関わりたくない。」

とか…

「架純と関わらないほうがいいよ。愛。」

とか…

私が聞いたのはそれくらいだ…。けれど…穂香はもっと聞いているはず…。穂香はいつも周りを見てくれているだからきっと多くの情報を持っているのだろう…。菜奈はあまり気づいてないのかもしれないけど…一部の情報は知っているはずだ。（私はあまり周りの話や噂を気にしないため、聞いていない。）

そして、架純にバレないように穂香と菜奈と私（愛）で情報交換をしていた。架純だって…どこかでは気づいているはず…。きっとね…。でも…本人の前で私は…そんなことは言えない…だって…大事な友達だから…（はぁ…そいつ等にムカつくわ〜！）

架純の悪口を言っていたのは全員だということがわかった…ほぼほぼ悪口を言っていたなんて…私達抜いて…全員だなんて…最悪なクラスだ…。何もできなかった私達も…いじめている側だ…。架純…本当にごめんね…何もできなかった…何もしてあげられなかった。そして…助けてあげられなかった…。今からじゃあ…遅いよね…。でも…少しでも…助けてあげたい…そういう私達（愛、穂香、菜奈）には火が付いた。助けたいという火…。（消す水なんてないからな！）

そして…私達の情報を本人に伝えるときがきた…。きっと…気づいているけれど…わかっていないときもあるかもしれないからって…伝えると３人で決めたことなんだ…。（決めたからには…しっかり伝えないとな！）

「架純、ちょっといいかな？」

と私。私は緊張が止まらなかった。心臓が疲れちゃうんじゃないかなってくらいバクバク言っていた。心臓…。穂香も菜奈も同じはず…きっと…ね？（やばい…好きな人を見るくらいドキドキが止まらない…。）

「ん？何？」

何も知らないそうな、架純…。やっぱり…心苦しいな…こんなに…優しい架純が…だよ…？ありえないよね…。（架純をいじめる奴らだけは許さない！）

「休み時間空いてる？」

と菜奈。菜奈も少し、顔が青ざめていた。菜奈の酷くなっている…。菜奈…大丈夫なのかな…。（不安）

「菜奈…大丈夫…。」

私が菜奈に聞く。菜奈は頷く。（ドキドキが止まらない…。）

「無理しないで。菜奈。」

私が言うとまた菜奈は頷く。やっぱり…緊張がほぐれていない状態だ…。（本当に伝えていいのか…？）

「穂香は…大丈夫なの？」

私が尋ねる。

「うん。平気な気がする…。だって…架純ちゃんに伝えないと…だもんね…。私、頑張れるよ。」

そう…言った穂香。でも…緊張している様子。でも、誰よりも平気そうだった。穂香を見ていると元気付けられるな…。（私もちゃとしないと…。）

「なんで…そんなに…緊張気味なの？穂香ちゃん、愛ちゃん、菜奈ちゃん。」

そう…架純は言った。何も知らないから言えるんだ…。きっと…こっちの立場になればきっとわかるよ…。切れたくなる…。でも…そんなこと言ったら…架純が余計傷つくってわかっているから…言わない。架純の居場所が無くなってしまったら…本当に犯罪になってしまう…。（それまでに止めないと！）

「とりあえず、休み時間、開けといてね。話したいことがあるんだよ。架純だったら…わかっちゃうかもしれないな。」

私がそう説明する。

「そっか…私に伝えづらいってことは伝わってくるよ。」

そう…架純は言った。それは…そうだろう…。緊張しているのが…私と穂香…青ざめているのが…菜奈だから…。わかってくれるだろう…。（伝えづらいくらいわかってくれないとね〜。）

「うん…。それだけとりあえず、わかってくれれば嬉しいよ。ありがとう。架純。 」

と私。穂香と菜奈は黙って聞いている感じだ。（穂香と菜奈の緊張がこっちに伝わってくるよー。）

「とんでもないよ！愛ちゃん達の方にありがとうって言いたいよ！だって…伝えづらいってことをわざわざ伝えてくれるんだよ。本当にありがとう…。」

やっぱり…架純は優しいんだよ…。なんで…こんなにも悪口を言われているのに…笑っていられるのだろう…。（やはり辛い…。）

やっぱり…不思議だな…架純って…架純が笑っていると…私達も笑えてきちゃうなんて…魔法でしか無いよ。（笑顔で元気の元だもんね！）

きっと…好きな人はいい男の子なんだろう…。（健翔抜いて）

架純がいじめられていて悔しい！なんで…いじめられないといけないの？きっと…最大の理由があるのかな…だとしても…私は…納得いかない…。いや…いじめ事態も納得はしない！絶対しない！（そう、心の中で決めているんだ）