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休み時間になった。

私達は架純を呼び出して…誰もいない教室に向かう。(多分、誰も使っていないとは思うんだけどな〜。)

すると…その教室はドアが閉まっていた。(誰か使ってるじゃん…。どこ行けばいいんだよ〜。)

あ…男子達が撮影で使っていることがわかる…。(中が騒がしかったからだ。)

私達のクラスには会社という…みんなを楽しませるものが始まった。会社なので…当然社長がいる。そして、社長以外は社員みたいな感じの扱い。(男子達のものもある会社)

私が入ったのは…菜奈が社長の会社をまとめる、パーティー会社だ。社員は私(愛)と穂香だけ。

架純はブックセンター会社という、真実(まなみ)が社長の会社に入った。真実は身長の高い女の子で優しいんだ。きっと…会社活動でいじめられることはないだろう…。そこだけは信じたんだ。

そして…誰もいない教室を使って撮影する…男子ばっかりの会社と言えば…お笑い会社だ。社長は私が好きな彼と言ってもわからないよね?和樹だ。そこにはもちろん、健翔もいた。あとのメンバーは言ってもわからないだろうけど紹介する。中山環太(なかやまかんた)、数本日向(かずもとひなた)、秋元一良(あきもとかずよし)、茨城健一郎(いばらきけんいちろう)の計、6人。意外とメンバー多いいんだよね…。(覚えるの大変大変)

まぁ、これは架純にはあまり関係ない話かな…。仕方がないので、その廊下で話すことにした。(使ってるか、確認しとけばよかったな〜。)

「で、なんなの?ここまで来て?」

と架純。今から…伝えるんだ…うまく伝えられるかは不安ばかりだけど、きっと…架純は昔から気づいているのだと思う…。(言うしか無いもんね!)

「架純…一度きりしか言わないからね。」

私が言うと少し緊張している架純の姿が見えた。きっと、私達の緊張が移ってしまったのだろう…。申し訳ないな…。(一度でかける私達。)

「架純ね…悪口言われてるの……知ってる?」

架純は少し暗めな表情で…「知ってる。」そう、答えた。やっぱり…知ってたんだ…。苦しかったのだろう…。(あ〜、言わないほうがよかったな…。)

「それだけなの?」

架純が、かしげる。(これだけでも、辛いんだよ〜。)

「うん…。それだけだよ。」

私がそう言うと架純は私達の手を握って…

「ありがとう…こんな…こと伝えてくれて… 」

そう…架純は私達にお礼を言った。そして、泣いていた。私の顔からも自然的に涙が出てきてしまった…。架純はいつもニコニコで笑顔…そんな辛いこと知っていたなんて思えないぐらい…。(なんでこんなにもなっているのに…元気なのだろう…。)

「ごめんなさい…。」

「ごめんね…」

「ごめんね…架純。」

三人で謝った…。

「なんで…謝るの?みんな…悪いことしていないじゃない。」

そう、架純は言っていた。みんな悪いことは言っていない…でも…私達は…謝らないといけないの…。だって…だって…知っていたのに…人に言われたこと…架純の立場になっていたら…私なら…嫌…だから…謝らないといけなかった…。(一番言ってはいけない事を言ってしまった…。)

「違うのよ…。私達…架純に、悪いこと…しちゃったの…。ごめんなさい。」

そう、私が言うと…(悪いこと…だよね?)

「だから…何したの?」

わかっていないようだった。(鈍感だな…。)

「架純ちゃん、悪口言われていたの知っていたんでしょ?だから、それを私達が言葉として言っちゃったから謝っているの。ごめんね…」

穂香がしっかり説明してくれたんだ。穂香は人に説明をするのは上手だ。きっと…架純もわかってくれているのだろう…。(多分)

「そうだったの…。別にいいのに…。」

首を振って言う、架純。

「良くないよ!」

と菜奈。やっと話してくれた。菜奈はずっとこらえていたのだろう…。いま…少しずつ涙が出てきているのがわかった…(結局心が苦しくなってきてしまう、私と穂香、菜奈。)

「よくない…。よくない…。なんで…言ってくれなかったの?架純!」

大声で言う菜奈。教室に声…聞こえちゃうよ…。(男子達に聞こえたら…想像するだけで嫌だ…。)

こんな話きっと、誰もが信じてくれない話だろう…。きっと真面目に聞いてくれるやつなんか一人もいない…。本当は真面目に聞いてほしいよ…。だって…クラスメイトがいじめられてるなんて言っているもん…。

「ちょっと、うるさい…。」

そう、教室のドアをガラッと開けたのは、和樹だった。私の涙を見て言葉を発するのをやめたのだろう…。(やば…。声出しすぎてたか…。相手は撮影中だもんね…。)

「ごめんなさいね。私達移動しよ。」

私が言うと…(こりゃ、後で怒られるな。)

「ここ、使え。終わったから。」

そう和樹が教えてくれた。(よかった〜。怒られないですんだ〜。)

「ありがとう…。」

そうお礼を言うと…和樹は頬を赤くした。きっと、恥ずかしかったのだろう…。女子といつも話しているときって頬を赤くしないのに…私のときだけ…赤らめるのはなぜだろう…。(やっぱ、和樹も私のことが好きなのか…?)

そうして、六人ぐらいの男の子達が出てきたあと私達は空き教室に入った。(ラッキー!)

「愛、後で委員会の内容教えて?」

日向だった。あ…ポスターづくりだ。私の委員会は運営委員会。意外と楽な委員会だ。私は2年間続けてる。(みんな、いやいやで入るけど、結構楽!)

「仕方ないな〜、いいよ。昼でいい?」

昼っていうのは昼休みのこと。日向のことだから昼休みは遊ぶだけだろう…。(遊ぶんだったら教えられないからな〜。)

「まじ、助かる〜。」

もう…私がついていないとだめだな…。日向。でも、日向って可愛いところあるんだよね…。なんちゃってね。(日向ちゃんと、してよね?)

「愛ちゃん、流石!」

と架純。架純はさっきの話していないように私を褒めていた。本当に架純は心配になる…。(流石ってこともしてないけどね。)

「ありがとう、架純。てか、いつものことだけどね。日向もうちょっと、しっかりしていればいいけどね〜。」

なんて話す私。きっと、あまり聞いていないだろう…。(笑)(日向、ちゃんとしてほしいな。)

「さっきの話に戻るね…。それでさ、架純ってそれに気づいたのっていつ?」

そう私は聞く。架純は少し悩んでいた。そんな昔から言われていたものだろうか…。

「一年生の頃からかな…。」

架純はそう言った。そっか…。そんな前から…あんなに…前から…なぜ気づいてあげられなかったのだろう…もうちょっと、早めに気づければよかったな…。

「え!?そんなに…前から…」

菜奈はそう言った。そりゃ、穂香だって思うのだろう…。きっと…心の中は読めないけれど、同じことを思っているのだろう…。

「もうね…怖くて…怖くて…仕方ないの…。」

みんなが怖いんだ…。架純は…なんでこんなにも…

「架純…苦しかったよね…寂しかったよね。大丈夫だよ…。今年は私達がいるよ。」

「架純ちゃん…。」

そう私に続いて穂香が言った…。架純は乱暴うに涙をぬぐって、ニコッと笑った。心から笑っていないのはわかるけれど…でも…やっぱり…架純の笑顔は世界一好きかな…。だって、周りを笑顔にさせちゃうくらいの力を持っているもんね。

「みんな…ありがとう…。」

そう…お礼を言われたんだ…。

だから、恋をした。

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