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コメント
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紺さんがそう言ってサーブを打つ為、コート後方へ行く。
「 紺―、一本ナイサー。 」
ネット際ギリギリ。だけど俺が取んないと、
セッターとしての豊岡漱の才能を充分に使えない。
でも。でも。だけど…
「 漱、ちょっと後ろ…！ 」
真上の一番トスが上げやすい位置じゃない。
だけど、漱ならやってくれるよね。
「 全然、ええんやってば！ 」
トス、上がった。
後は打つだけ…
その時、自分は信じれない感覚に陥った。
目の前に、大きな大きな壁。
矢野輝のブロック。
一枚、一枚なのに。
ボールは俺の後ろに落ちていた。
「 エ…ウソ… 」
その強烈なブロックに固まってしまう。
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