この作品はいかがでしたか?
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―――すべての始まりは2038年に起きた第4次世界大戦。
アフリカの新興国である”ザルバド共和国”がヨーロッパ・ロシア方面に侵攻を開始した。
最初に交戦を行ったEU軍は6万の軍隊で迎え撃ったが、たった5000のザルバド軍の新型機動兵器により、壊滅。
ヨーロッパは南端の国から侵攻、制圧され、僅か2ヶ月でロシア国境まで到達した。
この状況に、第3次大戦以降6年にわたって冷戦状態にあったロシアとアメリカが停戦し共同戦線を設立。
ザルバド軍に対抗するも、また例の機動兵器により半年足らずで壊滅―――
深刻な表情で語るイッサ。
しかし、いぬいぬこ、まんじゅう、鼬の三人はどうにも話に集中できずにいた。
それもそのはず。3人共メイド服を着させられているからだ。
「あのーそろそろ脱いで良いですか…」
そう申し出るいぬいぬこ。まんじゅうと鼬も激しく頷いている。
「駄目です☆」
無慈悲な笑顔でそう告げるイッサ、しばらくはこのままメイドでいるしか無いだろう。
「つまりそのザルバド?とか言う連中が各国を侵略、国際機能の麻痺がおきたってことか…」
まんじゅうが大雑把にまとめる。
「でもそれがどうなってあの異形やら、文明の崩壊につながったんだ?」
いぬいぬこの問いにイッサが答える。
「そう、まだその時点では日本は健在だし、混乱は起きつつも社会は動いていた。でも…」
ザルバド軍がロシアを攻撃した際に、ある研究施設を破壊した。
それにより未知のウイルスが拡散してしまった。そしてそれは日本にも上陸した。
各地で異常な症状を持つ患者が急増、細胞同士が溶け、複数の人間が混ざりあったような異形を形成。
それが今そこら中にあふれる異形の正体だった。
「なるほどなー、完全に理解した。」
まんじゅうが頷きながら言う。
「でも、なんで俺達があんな荒れた廃病院で、五体満足な状態で目覚めたんだ?」
いくらか謎が解けたものの、未だにわからないことが多すぎる。
そして、どうやら猫百合イッサ自身も記憶が一部欠損しているらしく、まだこの世界の真相には辿り着けそうには無いようだ。
その後、いぬいぬことまんじゅうは、イッサと鼬によって校舎内を案内され、寝室となっている2回のコンピュータ室、だった部屋。調理等に活用している家庭科室、そして図書館。
この建物は旧校舎らしく本校舎には劣るが十分な設備があった。
しかしその本校舎は異形が多数うろついており、今は使えそうにないようだ。
「じゃあ、直近の目標は本校舎の奪還だね。」
本校舎を奪還し、そこにある”物資”を回収する。一同は新たな目標に向けて動き始める。
「で、もう着替えていいよね…?」
「駄目だよ☆」
次回:Test Type Number 11…
コメント
2件
なんか化け物の生まれ方ロボトミの笑う死体の山っぽさあるな.....よし!これからこの作品で出てくる化け物を団子クリーチャーと名付けよう()
結局メイド堕ちしたのかw