テラーノベル
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撮影終り。
着慣れないガチガチな衣装を脱ぎ捨てフラフラと歩いていると、後ろから腕を掴まれた。
「あべちゃ…」
「ん?佐久間?」
「今日さぁ…」
”こないだの続きしたい”
おれの頭の中で何かが切れ、グッと佐久間に顔を近づけた。
「いいんだ?」
「ぅん、だから、早くして…/」
「こんなに顔赤くして。可愛い」
恥ずかしそうに唇を噤んだ佐久間の瞳には、物欲しそうな乾きが滲んでいる。
完全にその気になってしまっている佐久間の荒い息と、こちらを見上げる上目遣い。
「でももうちょっと我慢して」
「っん…」
あいにく、 俺にはまだ収録が残っているのだ。
佐久間の額に軽くキスを落とし、ふっと顔をあげる。
どうやら今のキスは、佐久間の心をあおってしまったようで、 歯に圧せられた下唇はぷるぷると震えた。
「、ごめん、笑」
俺の声だけが響く廊下、佐久間の手に家の鍵を握らせ、スタジオへと向かった。
──────
「ただいま、おまたせー…佐久間?」
「っ、!あ、べちゃ…っ」
「え、な…に、」
「んん…っ/ごめんなさぃ…っ」
急ぎ足で収録を終わらせ、部屋に入った俺を待ち構えていたのはなんとも可愛い姿の佐久間。
俺のパーカーを抱き締めた彼の顔は紅潮し、細められた瞳には涙が浮かんでいる。
乱れたシーツの上には白濁液が飛び散っている。それは今までの彼の行為を物語っていた。
「んは、我慢できなかったの?笑」
「見ないで…っ/」
「やーだね」
──────
いじらしく絡みついてくる視線に、口角が緩んだ。
どうやら俺が佐久間の胸ばかり弄っていることに不満があるらしい。
「あべちゃん…っ、さっきからそこばっかり」
「やだ?」
「やだよ、いじわる…」
「いじわるな俺が好きとか言ってたのはどこの誰だっけか」
焦れったさに顔を顰め、キッとこちらを睨んだ佐久間。
不意打ちを狙って佐久間の早漏で濡れた侵入口に指を挿れると、身体はピクっと跳ね、口からは甘い声が漏れた。
「ホント、か わいい。好きだよ?」
「俺もすきっ…、あっ、…/」
唇に深くキスをすると、佐久間の腕が俺の首に回った。俺に委ねられた身体は快感に耐えるようにシーツを掴み、 誇張を続けている。
色っぽく光る汗は、こめかみを伝ってシーツに零れ落ちた。
「あべちゃ、もっと…っ、//」
「…言ったね?笑 」
ゴクッと生唾を飲んだ佐久間の喉が動く。俺を見つめる瞳は婀娜やかに輝き、俺を捉えている。
俺はゆっくりと佐久間を押し倒した。
コメント
2件
はー!!! 最高🥲︎🫶🏻💚🩷💓