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“注意事項”
・二次創作
・ロフマオメイン
・世界滅亡した後の想像のお話
・空想上の化け物出てきます
・死ネタ
・半分(?)獣化します
これらが大丈夫な方はどうぞ!!!
甲斐田視点
…僕ら以外の人間がいる…!?
「ちょっ、!不破さんなんでそれを早く言わなかったんですか!?」
「にゃはは」
「にゃははじゃないって!助けを乞う事が出来たかもしれなかったじゃんか!?」
「だって俺さそれ〜…」
不破さんが少し間を置き、申し訳なさそうに呟いた。
「殺っちゃったんやもん…」
ワンチャン政府の人間かもしれない人を殺ってしまったのか…!?それならかなり不味いのでは、?見つかり次第殺されるかもしれない…
「もしかして不破さんがあの時持ってきていた肉ってやっぱり…」
「せや。人を見た瞬間なんか無意識に走って向かってて…しかもお腹が空いてて殺っちゃった…」
「でも政府の人ってなんも持たせないまま行かせないはずじゃないですか、銃火器とか持ってなかったんですか、?」
「持ってた。」
「じゃあ無傷で生還することは難しいんじゃないですか…?」
「んいや、なんか身体能力上がってるお陰でかすり傷だけで済んだ。」
「身体能力が上がっててもかすり傷だけで済むのはただのバケモンじゃないですか…!!」
所詮は狼のなり損ないみたいなものなのにケロッとニコニコしながら帰ってくるのは怖い。
「…僕今アニキの事が怖いです…」
「…まぁ、そうよな…ただの人殺しやし…」
「不破さんの事は否定出来ないんですよね…我々甲斐田さん以外野生動物みたいなものですからいつ凶暴になるのかも分からないですし…」
「あ、甲斐田は安心してくれや。仲間やし取って食わんから。」
「そうしてくださいよ!?」
なんてどっかでアニキ達が傍に居てくれて良かったななんて思った。
僕らはこの畑に用は無くなったので再び旅に出る事した。
今までの事を思い返すと今のこの現状が分かってきた気がする。
街中で見た黒い粘液、謎の薬で不破さん達の獣化、死体にまとわりつく黒い粘液。
死体からあの黒い粘液が出ているのならば建物の中や街中で死体は見受けれなかったのも、生きている人1人も見れないことも、建物から大量の黒い粘液が出てきた事も。
あの黒い粘液が悪いと言えば説明がつく
謎の不破さんの凶暴化もきっと関係があるのだろう。
猫や犬、狼は種類的には肉食動物系統の部類に入る。もちさんや社長の凶暴化はきっと免れないだろう。
空腹状態の動物を放ったらご主人だろうと、他人だろうとなりふり構わず殺していくだろう。
…何故僕がこの3人に殺されていないのかが分からないけど…
「…甲斐田?」
「え、っ!あっはい!!」
今はアニキの肩を借りてまた別のとこに移動している。
「…ごめんな、あんな事打ち明けて。ホラーが苦手な甲斐田には刺激が強かったかもな。」
「ッいえいえ!!ホラーは苦手ですけど仕事柄で動物の死体や仲間の死亡報告は良く見たり聞くので!!」
「にゃははw甲斐田は大丈夫やったか!…うん、大丈夫、よな!離れんとってよ、甲斐田。」
「もちろんですよ!アニキの為ならいつなんどきでもずっとそばにいますよ!」
髪の毛で余り見えなかったが、微笑んでくれたと思う。その後は一言も喋らずに道を駆け抜けていっていた。
「…3人とも、あれ見て。」
もちさんが足を止めて目の前のものに指を指した。
「これ…って壁ですか…?」
「予想以上にここは狭い範囲なのかもしれない。また数十分しか経ってないはずだし…」
もちさんが少し時間を置いてからまた口を開いた。
「…嫌な予感がする。ここから離れましょう。」
そう言ってまた走り出した。何かから逃れる様に。僕らはそんなもちさんの後に着いて行った。
「ッはぁ、ッはぁ、…」
アニキが息切れをしてきている。流石にずっと背負ったままだとキツイんだな、なんて思っていると後ろから声が聞こえた。
『はぁ…なんでこんな荒れ果てた街を探索しなきゃならないんだよ…人なんてどうせ黒い粘液に変わってんだから…』
『いや、今回は救出任務じゃなくて____』
曲がり角を曲がった瞬間、少し聞こえていた声が聞こえなくなっていった。