夏が終わり秋へと季節が移り変わる。この季節になると学校での一大イベント、文化祭が始まろうとしていた。
「うちのクラスはメイド喫茶に決定!」
「くじで接客とキッチンを分けるので皆さんひとつずつ紙を引いてください!」
「ちなみに接客は強制メイド服です💗」
ローレンは文化祭の発表準備で夜中までベースの練習をしておりクラスの会議に参加せず、堂々と寝息を立てていた。
キーンコーンカーンコーン
学校のチャイムが鳴る。このときを待っていたと言わんばかりにローレンは立ち上がる。
「おい、ローレン!」
「お前メイドやるのか?」
🗝「はぁ?」
ローレンは何がなんだか分からず、説明を求める。クラスメイトによれば参加しなかったがために、強制メイド服が決定してしまった。
🗝「ッはぁぁぁァァァ!?」
「wいやまじでどんまい笑」
「あいつも強制メイド服らしいからw仲間出来て良かったじゃんww」
見るからに熱血野球部のクラスメイトが頭を抱えていた。
🗝「おぉ…」
ローレンは現実を受け入れられないというように、教室を出ていった。
💧「うん!じゃああとは自主練の時間で!一旦休憩。」
🗝「はーい」
🥂「りょーかい」
相田「はいっ!」
💧「てか、みんなクラスの出し物何するの?」
相田「あぁー俺のクラスはお化け屋敷します」
🥂「俺のところは占い喫茶!」
💧「へぇー!ロレは?」
🗝「メイド喫茶…だな。うん!普通の 」
💧「メイド服着るの?ww」
🗝「な、なわけ〜ww 」
自分がメイド服を着るとなると有り得ないぐらいのからかいが起こるだろうと予想をし、咄嗟に嘘を着いてしまった。だがこのローレンの微妙な表情をイブラヒムと不破湊は見逃さなかった。
そして文化祭当日が始まってしまった。
ガヤガヤとした学校の中、ローレンは自クラスの看板を持ち男だらけのメイド服のセンターを務める。文化祭前日葛葉から一緒に回りたいという誘いを受けている。シフトはお昼だけでメイド服を来ている時間はそう長くないため、あとはあいつらだけに何とかバレないようにするだけだ。午前中にあったライブ発表が無事成功し、安泰気分なローレンは看板を持ってボーッとしていた。すると後ろから聞き覚えのある声が近ずいて来る。
💧「おっ!やっぱロレだ」
🥂「っえぇー!メイド服?!なんか似合ってね?!」
え???
見つかった?!
🥂「はいはーい!このニーハイ黒にゃんこちゃん指名しまーす💗」
「ニーハイにゃんこちゃん 入りましたあ”ぁ」
図太い声がさらに羞恥心を悪化させる。
🗝「お席こちらデーす」
💧「もぉーなんで教えくれなかったん!」
💧「てかスカート短くね?見えそう」
🗝「はい!覗き込まないよ〜💢」
そう言い、メニュー表をパシンッと机に置く。
🥂「えぇーイブちゃんきもおじすぎー笑
ん〜このにゃんにゃんオムライスとチェキ1枚で!」
💧「俺は、ご奉仕♡いちごパフェとチェキ1枚で」
🗝「指名は?」
💧🥂「ロレに決まってんじゃん」
🗝「これ俺No.1取れちゃう⤴︎︎︎⤴︎︎︎⤴︎︎︎」
🗝「えっと、にゃんにゃんオムライスとご奉仕いちごパフェです」
🥂「ねぇ!あれは???」
不破湊がキラキラした目でローレンを見つめる。
🗝「絶対しないからな」
💧「ロレぇ」
🗝「しない!!」
🥂「チェキ2枚追加するから!」
🗝「……?!」
ローレンが一瞬固まる。そう、このメイド喫茶はメイドさん達でチェキと指名率の高さを争う戦場なのだ。見事No.1になったメイドさんは購買1万円分チケットを獲得することができ、3ヶ月はウハウハ状態が確定なのだ。
💧「お、俺も2枚行くから🥺」
こいつら必死すぎだろ!?この情報はデカデカと黒板に書いてありメイドさんをご奉仕させる最大の手段なのだ!?
コメント
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メイドlrさん絶対可愛い… fwとibが先輩でlrが後輩なのほんとに良いですね…✨🥲 青春すぎて眩しい…、 フォロー失礼致しますxこれからも応援してます❤️🔥🙏🏻 ̖́-