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あぁ、この幸せが続くと思っていたんだ。
ずっとずーっと。
笑って過ごせる日々が当たり前ではないことなんて、知っていたけれど。
それでも、ずっと一生続くと思っていたこの幸せ。
どうでもいいことに一喜一憂してさ、笑って、ふざけて、そりゃ辛いこともあるけど、そんなこと忘れられるくらいに幸せなあの日々。
ずっと欲しかったものを君たちは与えてくれたから。
あの暗闇から抜け出して、やっと手にした太陽みたいに輝きを放つところに立てたんだ。
そのきっかけは全部君たちだったんだよ。
なのに、なのに!なんで俺を庇って死ぬんだよ、、、。
ああいう世界に生まれたから、死なんて隣り合わせだったよ。でも、君たちは生き延びてきたんじゃんか。
他人の命よりも自分の命を最優先にして、だからこそ生き延びれたんだろう?
君たちはほんとにバカなんだなぁ、、。
俺よりも尊い命を簡単に投げ出してしまったのだから。
「セラ。大丈夫?」
「なんか体調悪そうですけど」
「大丈夫だってば!!ほらほら!任務いこ!」
強がらなければよかったのに。
「セラお?強がんなよ?」
「だから!大丈夫だって言ってんじゃん!」
全然大丈夫じゃないのに大丈夫なんて言わなければあいつらは生きてたかもしれないのに。
後ろから襲いかかってきた元・同業者。
体調が悪くって、気づけなかった。でも俺が殺されることはなかった。
「セラ!」
一番最初に俺を庇ってくれたのは、奏斗だった。
そして、一番最初に息を引き取った。
それにキレ出した雲雀も、殺された。
凪ちゃんは抵抗する暇もなく。殺された。
俺はその後の意識がない。覚えてるのは、そいつを殺したことだけ。
「何でだよ。何で何だよ!!俺よりも!お前らの方が!価値のある命だったろうに!!」
そう叫んだ夜が何度あっただろうか。何度泣いただろうか。
あぁ。お前ら、、。この声に答えてよ!答えてよぉ!!
俺一人だけ残さないでくれ、、、。