「るぅあ🌙☁︎🩵」さんの続きを書かせていただきました〜!!
Q,愛されたいと思うのは傲慢か?
A,願っていいはずがない、こんな俺が。
そんなことくらい馬鹿な俺でもわかっていた。それでも自問自答を繰り返す日々を送っているのは、彼が死んだあの日からだった。
「セラ!何ぼーっとしてるの」
「そうですよ、あなたらしくないですね。早くしないと昼休みが終わってしまいますよ」
屋上でお昼ご飯を食べていると確かにもうそろそろお昼休みが終わりそうだ。
「は〜い」
ーーーーーーーーーーー
「ここは、この物質が混ざり合うことで〜こうなるから〜〜」
先生の声は右から左へと流れていく。すごく眠くて、何も考えられない。いや、考えたくない。今日が彼の命日だというのを思えば尚更、、。
俺は彼を愛していた。”愛”は何か知らないが、確かに愛していた自信が俺にはある。そしてそれと同時に、”愛されていた”んだと思う。性別という人類にとっては大きな壁を乗り越えて愛し合っていた。共に。
なのに彼は俺を置いていってしまった。俺の、彼を想う気持ちは変わらずに残ってしまっているのに、君はもうどこにもいない。そう想うだけで胸が苦しくなるのはなぜか。
「おい、セラフ。何居眠りをしているんだ」
先生の声で目覚める。少しキレ気味でいつの間にか俺の隣にいた。
「ちょ、セラ?どうしたの、、?(小声」
俺の後ろにいた奏斗が話しかけてきた。
「あ、すみません。寝てました」
「はぁ、お前が寝るなんて珍しいな。それでこの問題の答えわかるか?」
「ぁ、その問題の答えは〜〜です」
「正解だ。しっかりできているが、次居眠りしたら単位下げておくからな」
「わかりました。次から気をつけます」
キーンコーンカーンコーン
チャイムの音が鳴る。そして授業が終わる。
「セラ今日珍しかったね。居眠りなんて!確かに今日はさ、ひばn__」
「奏斗。お前ノンデリ過ぎ。それに次移動教室ですけど準備はしたんですか?」
「いてて、なんだよアキラ、、ってやべ!!準備してなかった!」
「準備終わってるよ〜ん」
「私もです」
「え!?ちょっと早くない!?置いてかないでよ〜」
凪ちゃんは奏斗が雲雀の話をしようとすると止めてくれる。それは多分彼なりの気遣いで、彼なりの愛情なんだと思う。俺のこと好きなんだと思う。友達として。
「雲雀」
俺がどれだけそう呼んだって答えてくれるあの彼はいない。怪盗のように俺の恋心を盗んで行った彼。俺は恋心を奪われたまま、彼の後ろ姿を眺める以外やることがなかった。彼は俺のために頑張ってくれたのに、俺の些細な変化に気づいてくれたのに、俺は気づけなかった。俺は、最低だ、、、。
「セラお!」
俺を元気に呼んでくれるその声が俺は大好きだった。でも、そんな声が聞こえなくなったのは忘れもしない、冬の日だった。
『おれ、こえでなくなっちゃった』
そう、下駄箱に入れられていた一通の手紙を見て俺は凍った。世界が全て止まって、白黒になっていた。俺は必死に雲雀を探した。学校中探してもいなかった。そのあとは冬で手が凍りそうになりつつも走って寮へと行った。聞いたことがあったからだ。”ストレスで声が出なくなる”ことがあるということを本で見たから。
「雲雀!」
俺は雲雀の部屋のドアを勢いよく開けた。そこには雲雀がいた。雲雀は、手に瓶を持っていた。
「雲雀、、なんで、、?」
俺はそう問いかけた。雲雀にしがみついた。雲雀は困った表情をして、紙に何かを書いて渡してきた。
『もういきたくない。今までありがとう。別れよう』
俺が髪を読み終えて、なんで。そう言おうとしたら。
雲雀は倒れていた。瓶の中身は毒だったのか。即効性の毒のおかげで雲雀は楽に死ねたのだろうか。後から知ったことだが、雲雀はいじめられていたらしい。俺は、雲雀の変化に気づけなかった自分を呪った。
「俺が、気づけていたらっ!!」
どんだけそう思っても、雲雀の声はもう聞こえない。俺の恋心は彼に奪われたまま、俺から彼の記憶は消し去ることなく胸に刺さっている。
コメント
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え待ってまじ好きなんだけど もうなんか、ありがとうございます(())