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月明かりが寝室のベッドを照らしている。荒々しくコートを剥がされ、どさっと押し倒された。
それと同時に彼が覆いかぶさってきて、キスを落とす。
舌で弄ばれると、頭がぼーっとしてくる。永井くんは私のシャツのボタンをプチプチと外していった。
「しゃ、シャワー浴びたい」
「だめです。相性いいか確かめるんでしょ」
ジタバタと脚を動かしたところで全くの無駄。あっという間に、シャツを剥がされてブラジャーをつけただけの上半身を彼の前に晒す。
「かわいい……」
「えっ?」
「いつもこんなかわいいの付けてるんですか?」
オフホワイトの下着は、お気に入りのブランドのもの。
褒められれば素直に嬉しくて、頬が熱くなる。
元カレはあんまり褒めてくれなかったな。というか、下着を褒められたのは初めてかもしれない。
ちゅっと鎖骨のあたりを吸われると、ビクビクッと体が震えた。
体に唇を当てられただけで、全身が粟立つ。
「いやだったら、途中でもちゃんと言って」
「ねぇ、永井くん、あの……」
「抱かれるときくらい、名前で呼んでください」
「え……あ、あつと?」
「俺も呼んでいいですか? 名前」
「う、うん……」
「花音? 確かめよ、セックスの相性」
少し低い声に頭がしびれる。するすると首筋から鎖骨へと下がってきて、胸の間をそっと舐められる。それだけで腰が浮いた。
「んんっ……」
「我慢しないで?」
じっと彼の顔を見つめる。ほんの少し頬を赤く染めた彼が何も言わずに、そっとブラを下にずらす。
「大丈夫」
キスだけで固くなっていた胸の紅い先端が、彼の指できゅっと摘まれる。優しくくりっといじられて甘い声が漏れた。
「ひゃっ……あっ……んんっ!!」
「声、いっぱい聞かせて」
胸の先端をピンピンと跳ねられると小さく全身も震える。
ぢゅるっと吸い上げられると、声が甘くなる。片方はくいっと弄られて硬さがさらに増していく。
やばい、気持ちいい……。
想像を軽く超えてきた快感に身をよじる。
普通の経験値じゃなさそう。
永井くんの触るか触らないかくらいのソフトなタッチに、お腹の奥がきゅんとして声が漏れるのを止められない。 いつの間にかブラもショーツも剥ぎ取られて、彼の前に裸体を晒す。
少しだけ開いたカーテンの隙間から月明かりが入って、永井くんの顔を妖艶に浮かび上がらせる。しなやかな指が、そっと胸からお腹へと降りていく。
「なんか……鍛えてる?」
「い、一応ピラティス教室には、週一で……んぁっ!!」
そっと脚の間を撫でられる。とっくにとろけていたそこは、いやらしい水音をたてた。
優しく擦られれば、それだけで体に電気が走ったみたいになる。ゆっくり丁寧に開かれていく膝。その間に彼がすっと顔を埋めた。
「ひゃっ……まって、らめっ……」
「もう止めらんないから」
「シャワーあび、てないのにぃっ!」
くちゅっとわざとらしく音を立てて、彼が小さな私や、蜜壺を攻める。
溢れ出たものをすべて舐めとるように、彼の舌が敏感なところを刺激する。
「うぁっ、んんっ、あっあああっ!!」
自分のいやらしい声が、部屋の中に響いている。蜜壺に指を入れられるとグリッと感じるところを押されて、腰を上げて軽く果てた。
「んんっ、んっ……」
「かわいい。ほんと」
そう言いながら、首筋にキスをされる。彼はベッドのサイドボードから何かを取り出していたようだけれど、脳がとろけていてよくわからない。
「花音、いい?」
そう言われて、永井くんはそそりたった漲りをぬるぬると前後させて擦る。
やばい、気持ちいい……。どうしよう、おかしくなるかもっ──!!!
そう思っているうちに、彼の先端が蜜壺を進んでくる。窪んだところまで入っただけなのに、すごい質量だ。
「だめぇっ、むりいっ」
「ちゃんとはいってますよ?」
「こんなに、大っきいの、はじめて、だからぁ……」
「すっげー無自覚。ほら、見て?」
見てと言われて、素直に目をやると、彼と私の間には空間がなくなっていた。
ピッタリとくっついた身体。その質量を受け入れるので精一杯で、ぱくぱくと唇が動く。
あまりのことに、両手を前に差し出すと、彼が指を絡めてきた。そのまま手をシーツに縫い付けられる。
「はぁはぁ……」
「花音のナカ、すごい熱い」
「ううっ、ねぇ、このままじゃ……」
早く、早く。
もっと快感を浴びたい。もっともっと溺れたい。
彼の言葉と身体に攻められて、見たことのない景色を見たい。別世界へとんでいけそうな気がして、頭がいっぱいになる。
自分はこんなにセックスが好きだったのだろうか。いや、どちらかといえば淡白な方だ。