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ハムスターがいた。
昔友達の家で見たことがあるハムスター。
いつも楽しそうにあの子はこのハムスターの話をしていたな。
途中から聞かなくなったから、なんとなく聞くのをやめたけど。
そんなあの子のハムスターになってた。
いた。というより、なっていた。
私がハムスター。
ハムスターになりたいと思ってた時期があるから嬉しかったかも。なんて。
思ったよりハムスターの目線って小さいんだな。
目の前におかくずがある。おかくずで前が見えないぐらい。
餌を口に入れてみた。結構頬袋にはいるぞ!?と思い、たくさん入れてみた。楽しかった。
飼い主のあの子はいるのかな?と思って外を見てみた。
深淵を覗く時、また深淵もこちらをのぞいているのだ。みたいな言葉があるように、あの子は私をハムスターを見ていた。
ハムスターって、いや動物全般なのかもしれないけど、目線を感じるとストレスになるって。気持ちがわかった。
しかも小動物って、小さいから、顔だけとかじゃなくて全部見られてる。と思うと、もっと嫌になった。
友達だから、まぁまぁなのだけども。
これが知らない人なら、慣れるまで、放置してあげたいという気持ちが出てきた。
今後、ハムスターを飼うときは、つい見てしまうけど、気をつけよう。
そう考えていると、あの子は消えていた。
何やら新しい餌をくれるみたい。
私はまんまと手に乗せられた。
そして床に置かれた。
これは、部屋をたくさん歩いていいってこと!?ってウキウキしながらたくさん歩いた。
いろんなものが大きく見えるのは不思議だなとか思いながら楽しんだ。
楽しかった。