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「じゃあ、ちょっと買い物行ってくるね〜」
そう言って玄関から出ていくママを、△△はドアの前でちょこんと立ってお見送り。
その後ろで、ソファにぐでーんと座るはやちん。
「……俺とお留守番、大丈夫そう?」
「だいじょーぶー!」
やけにあっさりしてる返事に、ちょっとだけ肩を落とすパパ。
「なにその軽さ。もっと『やだー!ママがいいー!』とか言っていいんだよ?」
「でも、ぱぱとあそぶのすきー!」
「…っ、よっしゃ〜〜!!!!」
いきなりガッツポーズして立ち上がるはやちん。
テンションMAXで△△をお姫様抱っこ!
「もう今日はふたりだけのスペシャルDAYってことで、パパ、本気出します!」
「なにするの!?なにするの!?」
「とりあえずおやつタイムだろ。パパの秘密のお菓子ボックス、解禁しちゃおっかな〜?」
「やったーーーー!!」
2人でキッチンに行って、テーブルいっぱいに並ぶクッキーやグミやラムネたち。
ママがいたら絶対止められてる、でも今日はパパの独断。
「でもね、食べすぎはナシだからね?『パパが甘すぎる』ってママに怒られるの俺だからね?」
「うん!じゃあこれだけにする!」
ちっちゃな手でクッキーを選んで、自分のとパパのぶんを渡してくれる。
「……やばい。かわいすぎる。好き」
「えへへ〜」
そのあとはぬり絵大会、かくれんぼ大会、そして最後にはYouTubeでダンスの動画見ながら一緒に踊るという、パパ渾身のスケジュール。
けど――
「……なぁ、ちょっとだけ寝てもいい?」
「えー、パパつかれたのー?」
「パパも人間なの。もう体力限界なの。ちょっと横にならせて……」
リビングのクッションに倒れ込む颯斗。
その隣にとことこと歩いてきて、△△がぴとっと添い寝。
「ねんねいっしょにするー」
「……天使なの?君は天使なの???」
ごろごろしながらふたりでそのままうとうと。
数十分後、玄関のドアが開く。
「ただいま〜……あ、寝てる」
帰ってきたママが見たのは、ソファで並んで寝ているふたり。
クッションに顔をうずめる颯斗と、その腕の中にちょこんといる△△。
「……このふたり、ホント可愛いなぁ……」
そっとスマホを構えて、1枚パシャリ。
そしてそのまま、そ〜っと毛布をかけてあげた。