この作品はいかがでしたか?
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前話の❤️3400超え…!
有難う!!!!
頑張って続き書く!!
楽しいから!
「流石に来なさ過ぎです!」
来ない、と騒ぎ始めてから2週間。
敦は不安で仕方が無かった。
「…嗚呼…」
国木田でさえ、珍しく顔を青くしていた。
「家に行きましょう?!」
「ん…そうだな…」
乱歩は真っ青だ。
そして言った。
「与謝野さんを連れて行け」
敦、国木田、乱歩、与謝野が向かった。
出来るだけ急いで。
「太宰さんっ!」
敦は戸を叩いて叫ぶ。
でも、返事は無かった。
「、あれ…?」
敦はふと、扉に手を掛けた。
「っ!」
扉は開いていた。
開けた途端、
「ん”ッ?!」
鼻に付く異臭。
薬の匂い。
血の匂い。
敦はしゃがみ込んで仕舞った。
「敦?!」
「駄目です…僕、虎の嗅覚で鋭くなって仕舞って…済みません」
「嗚呼、此処で待ッてな」
3人が太宰の家に上がる。
「はっ…?」
目に飛び込んできたのは、異常な光景だった。
散らばった薬瓶。
其処から溢れ出ている錠剤。
少し齧られているのもある。
包帯も幾つか転がっている。
壁や床には、血らしきモノが染み付いている。
注射器も落ちていて、割れている。
液体が溢れている。
液が広がっている所の床は変色している。
刃物類が沢山落ちている。
カッター、ハサミ、包丁。
そして奥には。
太宰。
壁に寄りかかっていた。
「太宰ッ”!」
3人は同時に駆け寄った。
「はっ、?」
与謝野が一歩引いた。
「太宰!あんた、何して…」
与謝野は太宰の左腕を掴んで寄せた。
其の左手は如何なっていたか。
切られて、中身が見えていた。
「前肘部の切開……拙い、肘正皮静脈がぶった切られてやがる…」
肘正皮静脈とは何か。
腕の中にある血管。
1番大きく、大事な血管だ。
どくどくと血が溢れ出して来る。
「恐らく切ったのは、ほんのつい先刻…だね」
そして1番拙いのは、神経が切られていることだ。
神経を切って仕舞えば、2度と其の部位が可動する事は無い。
神経を切るという行為は、其の部位を捨てる様なものだ。
「太宰?聞こえるかい?」
与謝野はほぼ大声に近い声で呼び掛ける。
だが、反応は無し。
「焦点が合ってないよ…」
乱歩がか細く言う。
「なっ?!此れは…」
すると与謝野は突然、床に落ちている錠剤を拾う。
「此れは…ペンタゾシン、モルヒネ…こっちはケタミン、チオペンタール…」
与謝野の顔は徐々に青くなる。
「其れは、何の薬なのでしょう…」
国木田は問う。
「鎮痛薬と麻酔薬だ。此処まで腕を切開して神経を切るとなれば、
常人には耐えられる痛みでは無い。
先に薬を飲んだのだろう…」
与謝野は悔しそうに舌打ちをした。
「俺達はとんでも無い事をして仕舞ったのか…」
国木田は絶望の表情になる。
「全ては「太宰の為」と思ってやって来たが…済まない事をした……」
其の時、太宰が
「…っ!」
何かから逃げる様に、3人の方に寄って来た。
声が出せない様だ。
「妾達の方に来るッて言う事は、私達の事は認識出来ていない様だね…」
大量に薬を飲んだせいで、幻覚や幻聴を感じ取る事がある。
「っ、……」
涙を流していた。
怖いのだろうか。
母親に縋り付く幼児に見えた。
あたまが、ふわふわする。
ここちいい。
なにもかんじない。
なにもくるしくない。
かなしくない。
ぼくひとりでも
だいじょうぶ。
ぼくはひとりでしぬ。
だれにもめいわくなんてかけない。
いかなければ、だれにもあんなことされないですむ。
みんなも、うっとうしいぼくなんてみえなくなる。
ぼくもみんなもうれしい。
たくさんくすりをのんだよ。
えらいでしょ。
ひとりでのめたの、いっぱい。
いたくなくなるくすり、ねむくなれるくすり。
らくになれるくすりたち。
ぼくね、めすでうでをきってみたの。
ちがどくどくって、たくさんでてきた。
まっかで、きれいだった。
でも、それはぼくがいきてることのしょうめいになっちゃうから、
いやだった。
なかにある、しんけいをきった。
きゅうにうでにちからがはいらなくなって、
うでがだらん、っておちたの。
うごかなくなっちゃった。
うれしかった。
ぼくのいちぶがしんだ。
このちょうしでほかのところもころす。
つぎはひだりあし。
つぎはみぎあし。
おなか。
くび。
いっぱいくすりのまないといたいからね。
ぼくはいたいのはきらい。
そうしたかったのに。
さんにん、おとながぼくにむかってきた。
くやしそうに。
ぜつぼうして。
すまない、というように。
いいのに。
そうやって、ぼくをらくにしてくれたんだよ。
なんであやまるの。
なにもわるくないよ。
わるいのはぼくだよ。
だってそうでしょ。
みんな、ぼくにやさしくしてくれたし。
さいしょはくるしくて、いみがわからなかったけど、
いまならわかる。
ずーっと、みんな、
ぼくにやさしくしてくれたんだね。
ありがとう。
まっくろくておおきなおばけが、
ぼくにおそいかかってくるの。
でも、こえがでない。
さけんでたすけをもとめたいのに。
たすけて
っていえない。
おねがい、たすけて。
たすけて。たすけて、たすけて、たすけて。
たすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてごめんなさいたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけていやだたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてきらいたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてしねばいいのにたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてころすたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけて。
たすけて!
「はっ?!」
目が覚めた。
見えるのは、探偵社の天井。
白くて、何も無い天井。
見える。
聞こえる。
匂いを感じる。
腕は…動く。
ふわふわ、してない。
太宰は身を起こそうとする。
「動くんじゃないよ」
与謝野女医の声が聞こえた。
え、と声を出したかった。
でも口から出たのは、
過呼吸に近い息。
声の出し方を忘れた。
「………済まなかった」
与謝野は謝った。
「妾達が何故あんなに太宰を虐めていたのかっていうのはねェ…」
…全てを聞いた。
「…」
「御免ね…言い訳になって仕舞うがね…こんな事になるとは予想していなかったんだ」
太宰は唯、頷くだけだ。
「其の怪我を治す為に、あんたを一度殺したんだ」
知っている。
あの時もだ。
私が本当に死んで仕舞った場合の蘇生法を、
国木田君は練っていたらしい。
私はつくづく、
私を酷いと思う。
矢張り、要らない人間なのではないかと思う時もある。
私は何なのか。
分かる様な分からない様な渦が巻く。
お帰り ~!
ねえオレも書いてて意味分かんない。
楽しいけどね。
では続きを書きたいので❤️お願いでえすっ!
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コメント
34件
この作品をもう3回は見てますが、何度読んでも最高です!!!! えげつないほど口角が上がってしまって… 性癖の扉がさらに開いてしまいます☆ 太宰さんが苦しむの…いいですねぇぐへへ
/ 太 宰 彡 が 壊 レ る の は 善 ィ よ . 本 当 你 、 ෆ リ ョ ナ 、 ? の 私 が 真 逆 ( ま さ か ) だ し ね 、 ま ぁ 、 自 分 が リ ョ ナ か は 知 ら な ィ け ど 、
「たすけて」連打の中にある 「たすけて」以外の言葉………何でしょ? そして、続きどしよ、笑 考え中 ~。