お風呂から上がり、食卓テーブルの椅子に座る。
「ーー実はね、その人は、、」
ピコピコッ。
テーブルに置いたスマホの画面が光り、あかりからのLINEが2件表示された。
『思い出した!』
『あの写真の子、ハルくんだよ!』
「…ハルくん?!」
目を疑った。昨日YouTubeで見たハルくんが私の隣に…?
「そうよ。ハルくん。陽斗(はると)くんって言うの。」
「え、え?!本当に?何で?!」
流石に動揺を抑えきれなかった。
「今はMidnightってグループで活動しているのよね。凄いわ。昔はこの辺に住んでいたのよ。」
「あなたののお父さんと仲が良くてね。」
「お父さん…?」
父の顔は思い浮かばないのだが、先に感覚が思い出したかのように全身の血の気が引いた。
「龍野要。分かるかな、竜宮堂要よ。」
そうだったんだ、、あの時、YouTubeで話していた2人目の子供って、私のことだったんだ。
でも、、、私にお兄ちゃんがいるってことになるの、、?!
「いつか話さなきゃって思ってたの。少し長くなるけど、聞いてくれる?」
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