陣平サイド
初めて水華を見たのは…「取調室」だった
初めて見た彼女の目は血走っており返り血や切り傷打撲等の喧嘩などで起きる傷を全身に負っていた
「何故やった」と言えば「正当防衛だ」の一点張り
詳しく調べていけば彼女が働いている場所は相当なブラックなところが多く上司や先輩などからのセクハラに耐えられず殴った、同級生に喧嘩を売られたから買い殴った
そんなことが多かった
陣平)お前なぁ…いい加減こんなことやめろつってるだろ
水華)あ”?あたしがどうなろうとてめぇにはカンケーねぇだろ失せろ
正直ここまで言われると結構傷つく…(俺意外にも繊細なんだぞ?)
おかげで何回あいつらに愚痴った事やら…ほぼ笑われながら「ガキの言う事だから笑」なんて流されたが…俺にとっちゃただのガキの問題行動にしちゃおかしい…
ただの大人共から見りゃただの暴れ馬かもしれねぇが…俺にとっちゃそれが「助けて」と叫び辛い現実に抗っているように見えた
当時の俺の見方は正しかった、現に水華の母親はああだった、その時から水華は母親の異常さに気付いていたんだ、でも…辛くてそれを隠していたんだ「母親のため」それがずっと頭も心も…純粋な「手助け」を汚し強くこべり着いて離れない「首輪」のように…
水華サイド
さぁー皆さん!久しぶりの私サイド!え?なーんでこんなに嬉しそうかって?
水華)暑い…
怒りを通り越して何故か微笑ましい気分になったよ畜生!
あ、みんな気になるよね、なんで私が途中で行為を中止するか
嫌になったとか気持ち悪いとかはないの、ただ…怖い
そう、怖いの…幸せになるのが
今でも十分幸せだと思うよ、でもね…普段簡単に味わえる幸せは会おうと思えば会える、行こうと思えば行ける…言ってしまえば簡単に味わえる幸せだ
でも、性行為…性交渉は下手をしたら子を成してしまう、子を成せば育てなければいけない…そう思えてしまう
私はあんな人の子供だ、下手をしたら自分も同じことをしてしまうのではないか…そう思うと怖くなってしまう
家庭を持つのが、その人と…その人達と一緒になるのが
だから私はいつも辞めてしまう、気持ちよくなっている頭の隅では「あんな人と一緒になる」「“絶対”なる」
黒い固まりが徐々にでかくなって最終的には気持ちよくなっている私の頭を黒い塊でおおわれ…怖くなる
そして辞めてしまう…出されてなくとも…挿入れられてなくとも…薬を飲み…中をかき乱して出るはずのないものを中から出そうとする…
「別れたらいいのに」なんて思うが私は身近な「幸せ」に完全に浸ってしまっている
別れたら私がおかしくなる…そう思うと離れられるずにいた
私は…怖がりだ、醜い位に…
水華)……(暑いけど…暖かいなぁ…)
ひとりで自分を攻めながら私は気持ちよさそうに寝ている秀一を抱き締めながら寝た
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