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クリスマスシーズン、街は装飾やイルミネーションに彩られていた。
姉御と僕は何故か近所の神社にお参りに来ていた。
こんな時期に神社に行くとは僕は姉御に聞いてみた。
「姉御なんで神社なんですか?」
「お前には加護がないだからお願いしにきた」
「・・・・どういう事ですか?」
「お前の過去はわからないがどういうわけか、守護霊すらついてない」
僕はどういう事なのか姉御に聞いてみた。日本ならば、新道もしくは仏教というものが国民に加護を与えているのが基本だという。
中にはキリスト教などに改心して別の国の神の加護を受けているものもいるようだが僕にはどの神もついていないようだ。
姉御には故郷での出来事を話していない為なんで加護を受けれないのかわからないらしい。
「こうやって何度かお参りしていれば、何処かの神様の加護を受けれるようになる」
姉御は参道を歩きながらそう僕にいう。
「ただし、どんな神でも必ず見返りを必要とするのは絶対忘れるな」
姉御が言うには、願い事や祈りごとの大きさによってそれ相応の見返りが必要になるという。
日本でもあった人柱や生贄というのもそういった見返りのようだ。
小学校の頃、あの山でおきた事件でシオリちゃんが失踪したのもあの土地に根付く神の仕業なのかもしれない。
僕に加護がないのも、もしかするとあの山で起きた事件が原因なのかもしれない。
「ネギ、無理して過去を話す必要はない、抑えれず#縋り__すが__#」たくなったら話せ」
姉御はそういって鳥居をくぐるとタバコに火をつけ一服し始めた。
この人に出会ってなかったら僕の人生はどうなっていたんだろう。一生この人について行こうと思ったネギであった。