テラーノベル
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喫煙中の後輩と、飴を貰う屑の話。
【注意事項】
こちらの作品は、実在する方々のお名前と、一部容姿をお借りした二次創作作品です。
公式様方と一切の関係はございません。
そして何から何まで捏造です。
誤字脱字などありましても、暖かい目で見守っていただけますと幸いです。
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「あれ__ショッピくん飴ちゃん食べとんの?」
声をかけられて、ショッピは棒付きの飴を口から離した。
甘い味が薄まるのを感じながら言葉を返す。
「あぁ、はい」
「珍しいやん。普段煙草ばっかやのに」
からかうような口調で言ってくる鬱に対してショッピは肩をすくめた。
「俺今禁煙中なんで」
「ぇ゙ッ…???あのヤニカスが…??」
あまりの意外さに、鬱は目を見開く。
その反応に、ショッピは少しだけ顔を顰めた。
「ヤニカスって…どっちかというとアンタのほうでしょう」
「いやぁー、ヘヘッ…」
鬱は図星を誤魔化すように笑った。
ショッピは小さく息を吐いてからポケットに手を入れる。
「大先生も要ります?飴ちゃん」
「えー…飴ちゃぁん…?」
差し出された言葉に、少し間の抜けた声が返ってくる。
「結構ウマいっすよ。色んな味あるし」
「今何味持ってんの?」
興味が湧いたのか、視線が自然とショッピのポケットに向く。
「今持っとんのは…えぇと…」
ゴソゴソとポケットの中を漁る。
やがて取り出された棒付きの飴を見て、中身を確認する。
「あーと、プリンと醤油と…唐揚げがありますね」
「ちょいちょいちょいちょい。プリンはええけど、唐揚げと醤油って何???初めて聞いたんやけど」
「そのまんまでしょ」
「えぇ…美味しそうに思えんねんけどそれ…」
鬱は眉間にしわを寄せながらショッピの手元にある飴をじっと見つめる。
半透明の包み紙の中には、どれも普通の飴玉と変わらない見た目をしているのに唐揚げやら醤油やら、どう考えても飴と結びつかない単語が並んでおり、違和感の塊だった。
「見た目は普通っすけど、味はちゃんと再現されてますよ」
「再現せんでええねんそんなもん!」
そう言いながらも、鬱の視線は手元の飴に釘付けになっていた。
好奇心と警戒心が、頭の中でせめぎ合っとるのが丸わかりである。
「…ほんまにウマいん?」
「少なくともワイは好きっすね。ちゃんとソレの味するんで不味いとかはないです」
「そっかぁ…」
納得したように頷きつつも、まだ疑いは捨てきれていない様子。
ショッピはそんな鬱を見て、少しだけ口角を上げた。
「一個あげましょか。唐揚げ」
「なんでよりによってそれ勧めんねん!」
「話のネタになりますよ」
「イヤなネタやわ!」
そう言いながらも、結局手は伸びる。
袋を外された唐揚げ味の飴を、しばらく眺めてから__
「…ほな、いくで」
「どうぞ」
覚悟を決めたように口に放り込む。
「…………」
「…………」
数秒の沈黙。
「…ぁー、」
「どうっすか」
「思ったより唐揚げ、やな…」
「でしょ」
衣の香ばしさと、ほんのりとする醤油の風味。
甘さの奥に、確かに”それっぽい何か”が存在している。
「なんかクセになるのが腹立つわぁ」
「もう一個いきます?」
「調子乗んな」
そう言いながらも鬱は醤油味の飴にも手を伸ばしていた。
「禁煙意外と大変やろ」
「まぁ…。でも、こういうのあると意外となんとかなりますよ」
「ほーん」
「兄さんも喫煙しますか?」
「いや、俺はええわ。多分てか絶対無理やし」
「…確かに無理そうっスね」
「…でもまたにはええかもな。おもろい味見つけたらまた持ってきてや」
「もちろんっスよ。任せといてください」
禁煙中の男と、好奇心旺盛な男。
今日もまた、どうでもいいようでちょっと楽しい時間が流れていくのだった。
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おまけ
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「ちなみにショッピは何味食っとん?」
「俺は、火薬味ですね」
「ほー………火薬!?!」
「はい」
「ついに食べ物でもなくなっとるやんけ!!」
「一応飴なんで。スライム味とかも売ってましたよ」
「絶対不味いってそれ!」
「スライムはわかんないすけど、火薬は結構煙草に近い味出してますよ」
「結局煙草やんけぇ!てかもう信じられへんわ…なんやねん火薬って…」
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