一応🍵くん愛されではあるはずだったんですけど、本人あまり登場しませんすみません!!!
✦・┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ・✦
「…ねぇ普通に考えてすちってずるじゃない?」
「は?」
「急だな」
ピンクと赤と紫のアイコンが光る深夜のdiscord。
各々が作業にとりかかっていた所、ふいにらんが口を開く。
「いやだってさ、料理出来ます、運転もできます、人の面倒見るのも上手いです、絵も上手いです、歌も上手いです、顔もスタイルもいいです……って。神様色々与えすぎじゃん」
「…それはそう」
「今更かよお前」
つらつら言葉を並べるらんに対して俺は呆れたようにつっこむ。
すちのハイスペなんて今に知ったことじゃない。あいつはほんとに凄いやつ。
「…じゃあ、それ以外にお前らが知らないようなすちのこと教えてやろうか」
「「教えてください」」
「即答草。」
食い付きがいい2人に、俺は少し自慢げに話し始める。
「この前こさめと俺とすちで遊んだ時、じゃん勝ちが提案した飯屋行こうってなって。勝ったこさめが言い出したとこ行く事になったんだけど
なんかすちがやけにしょぼくれてるから聞いてみたら『磯丸水産…行きたかった…』って言い出して笑。
で結局磯丸行って来た。めちゃくちゃ目キラキラさせてたあいつ。可愛かった」
「……くっそ」
「……はぁ」
「いやなんの悔しがりだよ」
つっこむ俺も気づかないうちに口角が上がっていた。通話越しなので気づかれていませんようにと願う。
そんな俺の話を黙って聞いていて2人は、話し終えた途端何故か悔しそうな声を漏らした。
「…まじで知らない1面だった…悔しい」
「なつが知らなかったら知らなかったら俺が知ってるわけなくて草…泣」
「…ま、俺の勝ち?」
俺だけが知るすちの可愛い1面を自慢できたことに優越感を感じつつも少しもったいなく思いながら煽るように言う。
すると
「いや、待て。俺もある」
とらんが口を開いた。
「まてまてまて、俺も」
となつも。
「…よし、かかってこいよ」
━━━━━━━━━━━━━━━━━
「公式配信に音載ってなくて、ずって独りで『うわぁ』とか『わぁぉ』とか言ってて可愛かった。俺だけが聞いてた」
「…くそ、音のってないなら知るわけねぇ…」
「録音しとけよお前………」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「家隣です」
「お前ガッッッッチで…!!!!お前……!!!!」
「ごめん、ギリ違法」
「どう考えたって合法だろ何言ってんだよ。あのタイミングで引越しを考えた俺が偉い」
「こんな強い7文字あるかっての…」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「ダンス練お揃いのヘアバンド付けてました」
「っは、たまたまだろあれ」
「るせ。だとしてもオソロになることが運命なんだよ」
「じゃあ俺も今度から同じヘアバンド付けてこっかな」
「やめろ俺とあいつだけのオソロじゃなくなるだろ」
━━━━━━━━━━━━━━━━━
「スクレボでエア顎クイします!」
「えんふぁんで後ろから抱きつくみたいな振り付けあります!」
「ラストワン賞くれました!!」
「すちのラーメン一番最初に食べてます!」
「あいつ俺の顔みて照れてます!」
「俺iPhoneの再起の仕方教えて貰いました!!」
「「ただのおじいちゃん」」
「おぉい!!!」
━━━━━━━━━━━━━━━━━
「………意外と、尽きねぇな…」
「くっ…今回はここまでにしといてやるよ…」
「なんか俺だけが知ってたのにめちゃくちゃ言いふらしちゃったし…」
ひとしきり盛り上がったdiscordに、ぴろん、と1つ音が鳴る。
「おつかれ〜なんか盛り上がってた?」
「…すちぃ…」
「え、なになに…」
入ってきたのは、噂をすれば…すち本人だ。
お前の事で盛り上がってたんだよ…なんて言える訳もなく、ただ情けない声を出すらん。
「…すちこの後時間ある?俺久しぶりにすちの飯食いたいかも」
「は?なつお前、」
ふいに口を開いたかと思えばこいつ……。
「すち〜俺も〜」
「いいよ〜らんらんもひまちゃんもおいで!…いるまちゃんもくる?」
「…行く」
誰かが笑いを堪える声と抑えきれなくて吹き出した音が聞こえたけど、まあいい。後でシバく。
コメント
1件
ジャンケンのくだり、少し本当の話と内容変えちゃってます!!🙇🏻♀️🙇🏻♀️